中国雑技団などを見ているとワクワクします。体操部出身の同僚がいて、よくクルクル回っていました。彼は大学時代はチアリーディング部に在籍していたそうです。一度ビデオを観させてもらいましたが、最高のスマイルで奇声をあげながら踊り狂う彼の姿にひきまくりました。
今日の小話
「体操部出身の同僚と、お昼休みに公園でコンビニ弁当を食べていました。弁当を食べ終わり、日向ぼっこをしていると彼は突然立ち上がり、鉄棒の方に向かいました。
ええもん見せたるわ。
そういうと彼は背が低いのに、一番高い鉄棒にジャンプ一番ぶら下がりました。砂場で遊んでいた子供たちも何が始まるのかと興味深々でした。その周りにいた若奥様たちはあからさまに不審者を見るような目で彼を見ていました。
ほな行くでー!
掛け声とともに、彼は前後に振動をつけ、その勢いでクルクル回り出しました。よく体操の鉄棒で見ることができる、噂の大車輪です。私は彼の勇姿に見とれてしまいました。子供たちも口を開けて見ていました。若奥様たちは先程の不審者から一転、英雄を見るような目で彼を見ていました。はっきり言ってその時、私は誇らしいと思いました。どうだ、私の同僚はこんなにすごいんだ、と心の中で思っていました。
そして、感動の演技が終わり、私は拍手をしながら彼のもとに走り寄りました。若奥様たちの中からも、すごーい、と感嘆のため息が漏れていました。
しかし、心無い一人のクソガキの一言で全てがぶち壊しになりました。
ええ年こいて、おとなげないわ。
若奥様たちは笑い転げました。同僚は本気でへこんでいました。私達は足早に、逃げるようにその公園を後にしました。
子供に何が分かるねん。
と彼を必死になぐさめましたが、二度と演技を見せてくれる気はないようです。まあぼちぼちがんばりましょう。」
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