集えフットサルチーム

カテゴリ[ 読書 ]の記事 (16件)

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意味はなくともとにかく書く
ってゆーかいきなり急転直下でいろいろ書きたくなったわけで
兄です。



祥伝社文庫を手にとってみたことがなかったのである。
この文庫本の巻末に100字書評というページがある。
本を手にとった瞬間、まず巻末をチェックするというぬぐいきれぬ
自分が属する業界のクセから、つい巻末をめくって驚いた。

切り取り線のある原稿用紙がついているだ。
その裏には、

 「この本の感想を、編集部までお寄せいただけたらありがたく存じます」

と書かれていて、出版社の意気込みに圧倒されるのである。
これだけキーボードが浸透する中、原稿用紙の升目はその気合を読者に
伝えるに十分な迫力があるのだ。



本書の中身に移りたい。
簡単に内容を言ってしまえば、全国津々浦々(海外篇もあるが)の色街に
出向いては酒を飲んで帰ってくるという、なんのこっちゃわからん書物なのである。


そこがおもしろい。


著者は本業(?)が写真家の勝矢誠彦氏であり、あくまでも個人的なイメージだが
ネガとポジが混在する色街を描くにはうってつけの人物だろう。
そしてその感性は冴え渡るのである。


特に印象に残ったのが、大阪飛田新地と、青森第三新興街であった。

「心を地から引き剥がし、宙に浮かせる必要があるのであった」
っという気にさせる飛田新地に行ってみたいと思う。
つまみだけでなく、街全体の味の濃さが伝わってくる。

「生臭いまでの人間の気配に包まれて、私は昼前から杯を傾けていたのである」
っというくだりに、昼から飲む酒の酔いと、その緊張感から先を読みたくなるのだ。
海の幸の宝庫であり、米どころでもある津軽海峡の酒とつまみが、それを手伝っていく
様は酒飲みにはたまらない。


さすがにこの歳ともなり、根本的に好奇心が強く、一人でも
ずけずけといろんなとこに行ってしまう人間なので、
色街に行ったことがないと言えば嘘となる。


そこで感じるものは、開放的な「明るさ」と、深層にある「哀しみ」であるように思う。
おそらく形は多少変わったかもしれないが、ごく原始的な光と影があるような気がするのである。
大げさかもしれないが、プラスマイナスが引き合ってお互いのプラスと
マイナスを交換しているように思ってしまう。
本来男女とはそういうことなのかもしれないと思うのは、男の傲慢か??


まだまだ私なんぞは色街で「飲む」ことはできても、「呑む」ことはできそうもない。

色街を呑む!―日本列島レトロ紀行
勝谷 誠彦,

祥伝社
定価:¥ 630
販売価格¥ 630
中古価格
2006 08/14 23:40:54 | 読書 | Comment(0)
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キャプテン兄です。

なんだか本で面白かった本ばかり紹介しているのだが、
そうでもない本も入れておかないと備忘録にならない。


そういう1冊が本書。
おもしろいか、おもしろくないかで言えば、おもしろいと思う。
しかし、この本が、ここ数週間に渡って私の読書量を
いちじるしく減量したの事実である。
そして本当の所、読破を一旦諦め、他の本に手をつけてしまった。


理系の人間がいかに日本において、浮かばれていないかを
様々な統計と、各分野の理系の人のインタビューによって
説明している。


難しいなと思うのは、この本新聞に連載された特集をまとめたもので、
個々のテーマは面白いのだが、主眼がネガティブな内容であり、
インタビューは多くの不満で構成される為、読んでてこっちまで
つらくなる。


私も理系の大学を卒業した関係上、くくりとしては理系であり、
当然理系の友人が多い。
私の場合、理系なんだか、文系なんだか、一体なんなのか、みたいな
感じで便宜上理系になった。
そのせいか、理系とは回りから思われず、浮かばれない人間の
足は引っ張っても、理系ってことで個人的に損をすることは
あまりないように思う。


ところが、生粋の理系の人って確かに浮かばれないなと思う。
細かいことはさておき、いわゆる世渡り下手が多い。

「これっきゃやんない。やる気ない」

みたいな人が多いのである。要は好き嫌いが激しいような気がするのである。
そういう人でないと、発見やよい研究ができないのであろう。


最終章の文理融合というテーマは、理系なのか?文系なのか?
という人間である私としては非常に興味深い。
次この本を手に取る時は、是非たどり着きたい。

理系白書 この国を静かに支える人たち
毎日新聞社科学環境部,

講談社
定価:¥ 600
販売価格¥ 600
中古価格¥500



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2006 07/17 21:57:28 | 読書 | Comment(0)
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なんだか、また間を開けてしまった。
毎度同じパターンだが、本の備忘録から少しずつ復活。
キャプテン兄です。


いきなり粗筋から書いてしまう。
都会を離れ海辺で、静かな暮らしを営む男の元に、一人の女性が現れる。
その女性はある大きな問題を抱えており、その問題は、
男のある過去とも繋がっている。
男は女を追い、多くの謎が解き明かされていく。


率直だがとにかく、うまい。
特に構成が絶妙なのである。
読み進める中で、もうこの小説は終わってしまうのではないかと
思わせるシーンがいくつかある。
しかしながら、本は所詮「物」でしかなく、ページが残っていれば、
物語がまだまだ続くことを教えてくれる。


終わりそうなのに、続きがあることがわかると
今後の展開が気になって仕方がないのである。
すっかりこの読ませ方に翻弄されてしまった。


また、女性は男性を動かし、男性は女性を動かしていく。
なにかあたり前のような話だが、文章に迫力があるので、
安っぽくないのである。


大沢在昌の小説に飽きる時はくるのだろうか?
と思わせる一作。

秋に墓標を〈上〉
大沢 在昌,

角川書店
定価:¥ 620
販売価格¥ 620
中古価格¥270


秋に墓標を〈下〉
大沢 在昌,

角川書店
定価:¥ 620
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2006 07/10 22:53:47 | 読書 | Comment(0)
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雨ふりすぎ!!!キャプテン兄です。

過去に2冊取り上げた、岡嶋二人のうちの一人、井上夢人氏が綴る
「岡嶋二人」時代の合作活動の記録である。
念の為書いておくが、岡嶋二人は二人組みの合作作家なのである。


井上夢人氏と徳山淳一氏が出会い、岡嶋二人を結成し、岡嶋二人が消滅するまでを
盛の部、衰の部の二部構成で回想している。


私個人的に自伝的○○っという書物が好きで、本作は好きな作家
の自伝的回想録なので、自然と手が伸びた。


盛の部では、二人が江戸川乱歩賞に向けて四苦八苦しながらも
楽しそうに執筆活動を進めていく。
語弊があるかもしれないが、居酒屋談義のような会話が、
小説へと形を変えていくプロセスは、読んでいて心が踊る。
また、目標が決まり、そこに邁進している時の人間の充足感が
ヒシヒシと伝わってくる。


衰の部では、二人の関係にヒビが入っていく仮定で、関係を修復しようと
井上氏があれこれと手を打っていく。
この辺りについては、巻末の解説にて、大沢在昌氏がおもしろい表現をしている。
以下抜粋である。
-------------------------------------------------

 しかし、改めて本書を読み返してみると、やはり終盤の
 井上さんの苦悩は、破局を迎えつつあるカップルの
 片思いに近い。

-------------------------------------------------
 
言いえて妙で、思わず納得してしまった。作中の両氏がなんとか「がんばろう」
と無理をしている恋愛にそっくりなのである。
クライマックスの副題「消滅」における電話での会話は、
誰もが経験したことのある、いわゆる別れのシーンそのもので、
リアルに感情を揺さぶられる。


岡嶋二人が生まれ、咲き、散っていく様をご堪能あれ

おかしな二人―岡嶋二人盛衰記
井上 夢人,

講談社
定価:¥ 940
販売価格¥ 940
中古価格¥300
2006 06/15 23:43:22 | 読書 | Comment(0)
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キャプテン兄です。

ワールドカップ中も通勤は当然のごとく発生するので、
読んだ本をちゃっちゃとUPしてきますよ。


以前に紹介した、「ウェブ進化論」とセットで読むことをお勧めしたい。
詳しい読み方は、一分一秒真剣勝負!のyatmsuさんが的確に書かれているので、ぜひ覗かれたし。


すごい勢いでコンテンツをアップしているGoogleであるが、
当初Googleが出てきた頃私はまだ学生で、


 「YahooよりGoogleの方が検索するといっぱいサイトが出てくるぅ〜〜」


くらいの認識しかなかったものだ。
当時は、バナー広告全盛期で、ポータル業者(造語です)は
そういった広告で儲けていることを私も知っていた。(当然それだけじゃないけど)
そんな訳だからあのGoogleのシンプルな画面を目の前にした時、


 「こいつらいったい何で儲けを出してるんだ??」


という疑問が自然と湧いてきたものである。



そういう疑問を今だに抱えている人は是非手にとって欲しい。
ちょっと「大げさじゃない?」と思われる表現も多いが、
Googleの儲け方、その生い立ち、これからやらんとしていることが、
かなりわかりやすく書かれている。
加えてお馴染のYahoo、楽天、livedoorの成功と限界にも言及しており、かなり読める。


ニュース番組に出てくる訳のわからんコメンテータのお言葉に左右されない為にも
こういう本は適度に読まねばと思う。

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)
佐々木 俊尚,

文藝春秋
定価:¥ 798
販売価格¥ 798
中古価格¥430
2006 06/13 22:39:18 | 読書 | Comment(0)
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キャプテン兄っす。

個人的には、久しぶりに時代物である。
しかも、現代経済小説で名高い幸田真音氏の作品なのである。
なんだか不思議な気分だが、最近の小説家は現代物から時代物を書く方が多い。


本書は江戸時代末期に登場した、近江商人絹屋半兵衛の半生を主題としている。
商才に長けた半兵衛が、磁器事業を起こし、その磁器を焼く窯を中心に物語は展開される。
夫婦の絆、職人の意地、お上と商人と、場面場面の様々な人間模様がおもしろい。


また、彦根藩主、井伊直弼が非常に魅力的に書かれているところが大きな特徴だ。
安政の大獄により、井伊直弼はどうしても悪いイメージが日本人の中につきまとう。
しかしながら、若き日の不遇、藩主となっての彦根藩での藩政、大老としての苦悩などが
生々しく描かれており、なかなかどうしてイイ男なのである。


残念なのは、湖東焼が進化していく過程が詳細に書かれているのだが、釉薬、赤絵といった単語に
対して、私自身に焼き物の素養がない為、イメージが湧かないのである。
まだまだ知らないことが沢山あるということを、改めて実感させられる。


商人、職人、武士が幕末という時代に躍動する傑作。

あきんど―絹屋半兵衛〈上〉
幸田 真音,

新潮社
定価:¥ 700
販売価格¥ 700
中古価格¥440
あきんど―絹屋半兵衛〈下〉
幸田 真音,

新潮社
定価:¥ 700
販売価格¥ 700
中古価格
2006 06/07 23:58:07 | 読書 | Comment(0)
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キャプテン兄っす
ストック機設定3のごとく、読んだ本がストックされる状況を
打開せねば!!!
一応、個人的な備忘録として、残している意味もあるのだ。
これまで、ちょっと凝って書きすぎた感もあるので、
コンパクトにしてサクサクを心掛けて。

で、早速本書のレビューである。

なかなか語られることのない、F1の裏側に切り込んでいるのが本書である。
巨額のマネーが投じられるF1のお金の部分が書かれている本はめずらしく、
私はこれがはじめてであった。

著者は第3期ホンダF1の初代マネージメント責任者である。
そういった意味では、現在行われているF1の裏側を知り尽くす人物だ。

経費、収入、F1界の構造と、華やかな舞台の裏側での政治的な部分までカバーしている。
後半は2005年に起こった、ホンダ重量違反事件、インディアナポリスのタイヤ事件にも
触れており、F1ファンなら一読の価値ありだ。

F1ビジネス―もう一つの自動車戦争
田中 詔一,

角川書店
定価:¥ 780
販売価格
中古価格¥1,980
2006 06/06 23:35:07 | 読書 | Comment(0)
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石田衣良と言えば、IWGPの原作者としてあまりにも有名。
流行に乗り遅れた感があったので、これまで読まなかったのだが、
本作は知人の薦めがあったので、読んでみることにした一作。


これが面白い。
読む前までの期待感が薄かった分、ここ最近読んだなかでは、
いい意味で期待を裏切ってくれた本ベストワンである。

4人の14歳の少年が8つの物語の中で、悩み躍動する連作短篇小説である。
8作品ともそれぞれに、現代で問題とされているテーマが反映されている。
1つ1つのテーマは重く、14歳の持つ事情と想いの葛藤を際立たせている。


「びっくりプレゼント」ではかなり思い切った発想ではあるが、
難病に侵されている友に、東京の子らしいプレゼントを彼らは送る。
その際の秘密の告白を、4人のうちの一人が主人公の1人称小説でありながら、
携帯を使うことによって、その主人公がいない空間を形にしている所がうまい。

「大華火の夜に」では、この時期の少年にとって最も重いテーマ死に
ついて考えさせている。前述の難病の少年が死期を悟った62歳に対して、
「そんなこと言わないで、もっと……」
というシーンは感極まるものがある。

「ぼくたちがセックスについて話すこと」ではホモセクシャルについて
触れている。ゲイの男の子と、その子を好きになった女の子の
告白シーンは、その迫力に圧倒されるばかりである。

その他の5作品についても、「拒食症」「不倫」「家庭内暴力」
「家出」「妊娠」と、この1冊でNEWS番組でよくやっている特集の
エッセンスが詰め込まれている。


正直こんなに事件も起こらなかったし、実際は明るみには出ないん
だろうなとも思うが、そこは小説である。


いつから大人になってしまったのだろうか?
青春小説なのだが、社会の落とし穴を覗くことができる逸品。

4TEEN
石田 衣良,

新潮社
定価:¥ 500
販売価格¥ 500
中古価格¥349
2006 05/22 22:25:36 | 読書 | Comment(0)
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友人に進められて読んだのだが、これは面白い。
新書は、時々興味があるテーマのタイトルを、BookOFFの100円
コーナーから大量に買ってきて読むのだが
どうしても話が古いことが多い。
本書はそういった意味で、現在進行形の話であり、
頭のすみに入れておいても悪くない知識である。


次世代のインターネットについて、Web2.0、Google、ブログ、オープンソース
等の身近なキーワードも用いて説明している。
あらかじめ断っておくが、本書を読むのにいわゆる技術的な知識がほとんど必要ない。
さすがにパソコンを触ったことがない人にはつらいが、インターネットのことを
「ネット」と言ってしまうくらい、インターネットを利用していれば十分だ。


本書で使われている「こちら側」と「あちら側」という表現がおもしろい。
こちら側でしかできなかったことが、あちら側でもできるようになってきていることは
業界の人間であれば実感ができるところ。
なぜできないのかは、日本の文化であり、実はみんなわかっているのだ。
アメリカ人と日本人のノーベル賞科学者の少い事実がそれを表している気がする。


おしむべくは、論旨がずれるのかもしれないが、Google がなぜ企業価値が高いかを
もう少し突っ込んでもよかった気がする。
どうしても理科系の人間なので、数字、要が何をやってどんだけ儲けているのかを
知りたくなる。
その謎は別のところから解けたのだけど、本書の内要ではちょっと弱い。


新書なので、手に取りずらいが気軽に読める一冊
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫,

筑摩書房
定価:¥ 777
販売価格¥ 777
中古価格¥600
2006 05/21 02:15:00 | 読書 | Comment(0)
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サクサクいこー本の紹介


S/Fなのか、ミステリーなのか?なんとも不思議な作品である。
失踪した人間がつぎつぎと記憶を無くして戻ってくる。
その真相やいかに?粗筋はこんなところだろうか。

もし自分の意志とは別のものに動かされていたら?
また、動かされることを受け入れられるだろうか?
登場人物はそのことで葛藤し、議論する。
返す返すも不思議な話なのだが、そこにある男女間、年齢間の
考え方の違いが面白い。

「あたし、率直だけど素直じゃないのよ」
作中で最も印象に残ったセリフである。
こういう人、結構好きである(男女関わらず)
この手の人は大体において、損することはあっても
得することは稀だ。私自信もこの傾向があるので気をつけたい。

また、舞台が九州の水郷都市ということで、
風景描写がすばらしくよく、環境は大きく違うが
水辺育ちにはたまらない。

たまに不思議な世界を体験したい人にオススメ。
月の裏側
恩田 陸,

幻冬舎
定価:¥ 680
販売価格¥ 680
中古価格¥80
2006 05/18 21:52:45 | 読書 | Comment(0)
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今日は飛ばすぞ!!
読んだ本が山のように溜まっていくので、面白いと思ったものをチョイスして少しずつ取り上げていきたい。

本作は著者が得意とする、県警が舞台となる短篇集である。
映画化された「半落ち」もその1つだが、こちらも面白い。
警視庁が主役の小説は多いのに、県警ものは少ない。
同じ刑事モノなのだから、警視庁でもよい気がするが、
地方新聞社の記者出身だからこそのこだわりだろうか。

構成は連作で、県警の強行犯を扱う刑事を主役とした小説が全六作。
標題の「第三の時効」も去ることながら、白眉はその次に掲載されている「囚人のジレンマ」を上げたい。

3つの事件が同時進行でおこり、3人の個性的な刑事が並行して捜査にあたる。
3人の上長の視点で書かれているのだが、「事件」がミステリーなのではなく、
「3人の考えや思い」がミステリーであり、それをあたかも上長が解いていくかのように読ませるのである。
また、熾烈を極める手柄競争の中においても、人間が忘れてはならないものを織り交ぜるあたりは絶品。
寒い夜に熱燗を飲んだような気分になってしまうのである。

他の作品についても、人間性が色濃く現れており、
刑事という職業が、人間の持つ内面の表裏を際立たせている。


人間って?が凝縮された1冊
第三の時効
横山 秀夫,

集英社
定価:¥ 660
販売価格¥ 660
中古価格¥300
2006 05/16 23:58:37 | 読書 | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
直近で読んでる本でガツガツ攻めたいのだが、
それだと岡嶋二人だらけになってしまうので、
ちょっと前に読んだ本を取り上げたい。

真保裕一といえば、警察以外の役人を題材としたミステリー
を書くことで有名である。かのホワイトアウトもダムの管理官(だったっけ??建設省かなたしか。ホワイトアウトが本の山から見つからないのですいません)という特殊な役人を扱っている。

で、この小説は役人ものではないのだが、選挙を題材に扱っている点では特異である。
実は選挙の小説は私これが初めて。漫画ではかわぐちかいじ氏の
「イーグル」を呼んだことはあったのだが、それもアメリカ総選挙で日本の選挙のお話は出会ったことがなかった。
探せばありそうなのだけど…

物語は会社でドロップアウトした二人の男が共同戦線を張り選挙に立ち向かっていくところから始まる。そういった意味では「グズグズ男再生物語」でもある。

「おまえは昔からそうだったよな」的な会話がバンバン出てきて、最近付き合いの長い友人たちとこんな会話するな、っと過去を知り、自分を知る友人のありがたみを感じながら選挙戦は進むのである。

学生時代の個性的な友人達と大きな目標に向かうというのは、
男と女が一緒になって大きな目標に向かうことと同じくらいロマンであり、社会に入るとよりアコガレが増す。

私にとっては友人の大切さを再認識させられた一冊。

2005 12/06 23:55:18 | 読書 | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
バーで酔っぱらったついでにたまには、異色の本をご紹介。

本書は文字通りシングルモルトウイスキー大全なのである。
つまり図鑑さながらに、ボトルの写真と、そのボトルにまつわる
うんぬんをまとめた一冊。

実は知り合いのバーテンダーの方に借りっぱなしで、そろそろ返さねば…
そして、「いろんな本を読んでるんだぜ!!!」っということを
さりげなくアピールしたかったので、返す前に投稿してしまうのだ。

世のバーテンダーの方々は、思わぬ「通」、もしくわ「通」気取りと会話したり、やっつけたりする為に日夜このような本で勉強しているそうだ。
読めばわかるが、そのボトルの多さに
「この大半を知っているのか!!!!!」
っとバーテンダー魂を強く感じるのである。

また、実際に飲んでみて、後から復習すると意外とおもしろい。
スコッチの製法や、歴史は奥が深く、それぞれ個性があるのだ。
(そもそも酒を蒸留することのなんたるかを、知らんかったしw)

最近メトロ(東京の地下鉄)の棚板上広告(正確にはなんて呼ぶか知らんが)や中ずり広告に、サントリー所有の蒸留所のスコッチがぶら下がっている。

よもやブームがくるかもしれないので、バーでカッコつけたいなら、青田買いにどうぞ一読あれ。

2005 12/05 23:42:39 | 読書 | Comment(0)
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引き続き岡嶋二人である。

本作は競馬を題材とした小説でして…
っというと「また競馬かよ!!!」と思うかもしれないが、
普通に読みやすいミステリー小説ですので気にしなくてよい。

著者もあとがきにて触れているのだが、この小説トリックが途中でわかる。
それは競馬の仕組みを知って馬券を買っている人間であれば、誰でもわかってしまうトリックだからだ。著者はそれに気づかせない為に、主人公にいろいろな推理をさせており、それはそれで涙ぐましい。

また個人的に強く印象に残るのが作中に登場する女馬主で、
この婦人がいい味を出すのである。
女優でイメージするなら、黒木瞳である。
事実上の犯人と食事中に
「私の勘では、犯人はあなたね」
などとサラっという場面のドキドキ感は抜群。
その後
「私の勘は当たった?」などと微笑みながら女馬主が言うと
「当たっていたとしたら、さぞ愉快でしょうね」
「残念ね」
と犯人役の男が切り返し、「おおやるなコイツ」なとこを見せるのである。

前に紹介した、「99%の誘拐」よりテンポよくサクサク読めるので、
初めて読むならこちらの方がよかったかもしれないな一冊。
あした天気にしておくれ
岡嶋 二人,

講談社
定価:¥ 620
販売価格¥ 620
中古価格¥280
2005 11/30 23:39:57 | 読書 | Comment(0)
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ゴロゴロしながら気楽に読める本ないかなと思って、
本の山を漁っていると発見。

すでに何度も読んでいるのに、何回読んでも面白い。
競馬場での正しい叫び方を中心に競馬場では、どのような振る舞いがよしとされるかが述べられている。
さながら教本のような一冊だ。

私なんぞは、ついつい当たりそうになると、固くても「差せ」だの「そのまま」だのと叫んでしまうが、大人の流儀としては叫んではいけないそうだ。修行がたりないのである。

その他にも、観戦作法、馬券作法、指定席作法と競馬場に行く人なら絶対に楽しめるので一読あれ。
2005 11/29 00:36:45 | 読書 | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
最近文庫コーナーに平積みされていたので、読んでみた一冊。

主人公の父親の手記にはじまり、一瞬重厚な面持ちを感じさせるも、後半は一気に読み進められるミステリーだ。
途中で話の行く末が見えてきてしまう所にちょっと難がありだが、トリックが巧妙でハラハラさせられるのでそれほど飽きない。

最後に父親の元部下と、息子が船上で話をする場面はもっと劇的な方が個人的には好きで、ちょっとクールすぎる。
コンピュータ犯罪を題材にしているので、その方がまとまりがあるのかもしれないが…

とはいえ、「岡嶋二人」は今まで読んだことがなかったのだが、これを機に他の作品も読んでみたい。

FC.PULSAR No10

99%の誘拐
岡嶋 二人,

講談社
定価:¥ 730
販売価格¥ 730
中古価格¥1
2005 11/27 14:58:37 | 読書 | Comment(0)
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