集えフットサルチーム

2006年 08月 14日 の記事 (1件)


意味はなくともとにかく書く
ってゆーかいきなり急転直下でいろいろ書きたくなったわけで
兄です。



祥伝社文庫を手にとってみたことがなかったのである。
この文庫本の巻末に100字書評というページがある。
本を手にとった瞬間、まず巻末をチェックするというぬぐいきれぬ
自分が属する業界のクセから、つい巻末をめくって驚いた。

切り取り線のある原稿用紙がついているだ。
その裏には、

 「この本の感想を、編集部までお寄せいただけたらありがたく存じます」

と書かれていて、出版社の意気込みに圧倒されるのである。
これだけキーボードが浸透する中、原稿用紙の升目はその気合を読者に
伝えるに十分な迫力があるのだ。



本書の中身に移りたい。
簡単に内容を言ってしまえば、全国津々浦々(海外篇もあるが)の色街に
出向いては酒を飲んで帰ってくるという、なんのこっちゃわからん書物なのである。


そこがおもしろい。


著者は本業(?)が写真家の勝矢誠彦氏であり、あくまでも個人的なイメージだが
ネガとポジが混在する色街を描くにはうってつけの人物だろう。
そしてその感性は冴え渡るのである。


特に印象に残ったのが、大阪飛田新地と、青森第三新興街であった。

「心を地から引き剥がし、宙に浮かせる必要があるのであった」
っという気にさせる飛田新地に行ってみたいと思う。
つまみだけでなく、街全体の味の濃さが伝わってくる。

「生臭いまでの人間の気配に包まれて、私は昼前から杯を傾けていたのである」
っというくだりに、昼から飲む酒の酔いと、その緊張感から先を読みたくなるのだ。
海の幸の宝庫であり、米どころでもある津軽海峡の酒とつまみが、それを手伝っていく
様は酒飲みにはたまらない。


さすがにこの歳ともなり、根本的に好奇心が強く、一人でも
ずけずけといろんなとこに行ってしまう人間なので、
色街に行ったことがないと言えば嘘となる。


そこで感じるものは、開放的な「明るさ」と、深層にある「哀しみ」であるように思う。
おそらく形は多少変わったかもしれないが、ごく原始的な光と影があるような気がするのである。
大げさかもしれないが、プラスマイナスが引き合ってお互いのプラスと
マイナスを交換しているように思ってしまう。
本来男女とはそういうことなのかもしれないと思うのは、男の傲慢か??


まだまだ私なんぞは色街で「飲む」ことはできても、「呑む」ことはできそうもない。

色街を呑む!―日本列島レトロ紀行
勝谷 誠彦,

祥伝社
定価:¥ 630
販売価格¥ 630
中古価格
2006 08/14 23:40:54 | 読書 | Comment(0)
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