カテゴリ[ 詩 ]の記事 (17件)

< 新しい日記 | トップ | 古い日記 >
僕には白い翼があって
どこにでも飛んでいける

吹き付ける風に煽られて
紅蓮の山際に身を沈め
新幹線を追い越して

街の喧騒に飛び込んで
ビルの屋上に手を振って
見知らぬ雑踏をすり抜けて

淵のない池で休息をとり
底のない海を横切って

船の汽笛を聞きながら
舳先の女神に口付けをして

昇りかけた太陽に目を細め

目を開けると僕はまだ
現実という檻の中で
翼などなく
それでも
天窓からのぞく太陽を見つめ
飛び立てやしないかと
今日も愚かな夢を見る





2006 07/22 15:45:05 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
ごうごうと音を立てながら
大きな旅客機が線を引く。
僕たちの見ている空に、
真っ白な線を引く。

それはまるで
ぼくたちを分かつ境界線のようで、
妙に悲しかった。

ずいぶん長い間見上げていたけれど、
僕は不意に
声を上げて笑った。
滲みかけた飛行機雲が
群青に飲まれていく。

まだあの子はそこにいて
ぼくたちはまだ、同じ空の下にいた。

なにも
悲しむことはなかった。


----------------------------------------------
遅くなりましたが第31回高校生文芸作品コンクール詩部門で奨励賞(銅賞)をいただいた作品です。
2006 06/18 23:27:07 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
人は誰もが永遠を手に入れたいのだと
あの子は言った

僕が欲しいのは明日だった
時が止まればいいと思うほど今は幸せではなく
けれど望むことをやめてしまうほどに不幸ではなく
僕はただ
今日という退屈な日常を投げ捨てて
明日が欲しかった

昨日僕はそう言い
今日僕はまた同じことを言い
翌日になればまだ僕は
明日が欲しいと言うだろう

それでも僕は
明日が欲しかった

そうしているうちに時間は経ち
あの子はいつの間にかいなくなり
後悔をした時にはもう遅く

あのときが永遠に続けばよかったと思いだし
ようやく人がなぜ永遠を欲しがるのかを理解して
それでもあの子のいない永遠になど意味はなく

僕はまた今日も明日が欲しいと言うしかない
2006 05/25 23:32:14 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
軋むブランコの錆びた音を聞きながら
上下する視界に眩暈して
傍らのシーソーに目を遣ると
地を蹴る子供の靴の泥に
ひどく既視感を覚え
傷があまりない新品の
自分のスニーカーと見比べた

砂場に置き忘れられた
スコップの安っぽい青色は
かつて私が失くしたものに似ているかも知れず
拾い上げて砂を払い
滑り台に反射した夕日に目を細め

五時の時報が鳴る中で
今思えばそれほど高くない
ジャングルジムに駆け登り
ここに登れば
誰もが簡単に勇者になれたものだったと思い出す

そうして
ここにあった「無限」はどこへ行ってしまったのかと
空を見上げて一番星を見つけ
ただ私が
ここを無限だと思っていた頃の感情を
忘れてしまっているだけなのだと気づき
ため息を一つ 静かに吐いた
2006 05/25 23:27:33 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
用がなくなった鉄塔が
この前壊され更地になった

僕らがまだ子供だった頃
丘の上に建つ鉄塔に
登れば空に届く気がしてた
それでも僕らは勇気がなくて
二人で毎日丘のまわりで
ルールも知らないテニスを真似して
飛ばしすぎた黄色いボールを
有刺鉄線の穴を潜って
君と一緒に拾いに行った
ねえ覚えてるかな?

あの日失くした新品のボールの
古びた姿をやっと見つけたよ

僕らがまだ子供だった頃
赤く聳え立つ鉄塔に
登れば勇者になれる気がしてた
それでも僕らは度胸がなくて
二人で毎日丘のまわりで
一度聞いただけの音楽を真似して
英語の歌を大きな声で
有刺鉄線の柵によりかかり
君と一緒に歌っていた
ねえ覚えてるかな?

あの日歌った異国の歌の
歌詞の意味を最近知ったよ

取り壊された鉄塔の
跡地にビルが建つことを聞いて
時代の流れが何もかも
変えてしまったと気がついた
ねえ覚えてるかな?
君が街を出た日
僕らが二人で
夢を叶えると、ここに誓ったのを
2006 04/02 21:34:22 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
ドアに背を向けて寄りかかり
仰いだ空は青すぎて
下唇をかみ締める

早くあけてくれませんか
鍵が無いから 鍵が無いから入れない

太陽が10回沈んでもドアは開かない
鍵が無いから 鍵が無いから
その向こうにいる君の表情を僕は知らない

ポケットに入れたはずのこの部屋の鍵がない
鍵が無い 鍵が無いから入れない
どこへやったのか わからないから探せない

君の歩く音がドアの向うからした
久しぶりに振り向いて気づく
嗚呼 このドアには鍵穴が無い
いつ無くなったのか 君が外してしまったのか
鍵があっても 鍵があってももう入れない

ただ叫んでドアを叩く
君が中から開けてくれるのを待つしかない
もう凍えそうだ だから早く開けて欲しい
ねぇ 鍵が無いんだ

鍵が無い 鍵が無い
君の心を開ける鍵が無い

締め出された僕には鍵が無い







2006 03/01 16:02:03 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
唐突な恋情や
緩やかな愛着に嫌気がさすも
精密な感情を
稚拙に表現することしかできず
強硬な意思は
緻密な思考の邪魔になる

退屈な日常を放棄して
鳥になることもできず
蝶になることもできず
空に行くことは叶わないまま

無限の可能性への理解は
絶望と共に広まって
矮小な自由を略奪し

僕はまだ僕のまま

貧弱でいて無機質な
今日という日々に縛られている


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
お久しぶりです。
あさってからテストなので忙しいのです;
「天使たち」も書きたいんですがいまいちうまくかけません。敬体で書いたのが間違いでした(´ム`))


2006 02/22 21:41:52 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
崩壊しかけた理性を押し留めて lust for
いつでも君は genius
何でも知ってるんだろ 僕だけのwizard

床にぶちまけられた感情をまるめて
ゴミ箱に投げ入れて リビングから色を消した
退屈なテレビもラジオも全部君の声なら
国会中継だって聞けるのに
今日の議題は制圧したくたってできない nonaggression treaty

切り裂かれた欲望にキスをして No shit!
どこでも君は cool as hell
空だって飛べるんだろ 僕だけのangel

不意に突きつけられた激情を溶かして
冷蔵庫に入れて 別のものにした
平凡な授業も説教も全部君の隣なら
聖書の朗読だって聞けるのに
今日読むところは君と僕の物語 we're Adam & Eve 

ああ
世界に奇跡があるとしたら 
それは君と出会えたことだと 胸を張って言える
僕らはきっと 地上に降りた 翼のない鳥

------------------------------------------------
ロックテイストというか、そんな気分で書きました。
最後の連はあとで書いたので少し始めと言ってることが違うような・・・。
タイトルが浮かばなかったのですがダブル、we、とかそんな感じでつけて見ました。
2006 02/07 17:32:25 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
君と出会えた それだけで
僕の毎日は 楽しいから
ちっぽけな奇跡さえ
カミサマが祝福してくれているんだと思ったり
この青い空は
僕のためにあるんだと 
そんな風に 思えたりする。
2006 02/04 16:35:23 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
君と僕の
友情に乾杯
君とあの子との
愛情に完敗

叶わなくっても 思い出は
右のポケットに入っているから
だから 僕は
転ばないように走っていこう。

2006 02/03 16:31:08 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
僕の手の冷たさに
君は嘆息しただろうか
小さな鳥を守りきることさえ
できないこの手は
壊すばかりで

君の手を握れば
かすかな悲鳴が聞こえる
「冷たいよ」
温もりを
僕はいつも探してた
君が与えてくれると信じていた

君は悲鳴を上げながら
僕の手を離さない
僕が君の手を引いて
そこから君を救いだせると君は信じてた

凍りがとける
僕の手もとける
君の熱に溶かされてゆく
ごめんね僕は
君の手をひいては行けない

二人の足元に線を引くように
冷たい手が零れ落ちる
2006 01/28 21:28:35 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
飴の入った瓶を
月の光のよく当たる場所に置いておくと願いが叶うと
親友は言った

いまはもう
意味のないまじないをした彼女の気持ちがわかるから
笑いながら同じことをする
彼が私を嫌いになりませんようにと願いながら

決してまじないを信じる気になったわけではなくて
ただ
ただまじないは儀式なのだと知ったから
2006 01/27 21:12:45 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
窓硝子に写るビルたちは
ひどく単調で退屈だ
忙しく走る車は
醜悪な鉄の塊にしか見えず
コンクリートに阻まれた視界は
妙に冷たく絶望的だ

それが世界だった
どんなに夢を見ても
今見えているたったそれだけが世界の全てだった

白い鳩が視界の隅で墜落した
平和が墜落した

それでもビルは相変わらず乱立していて
車は走り続けている

世界は変わらない

きっと世界は
人間を閉じ込めておく監獄なのだろう


-----------------------------------------------
更新が遅くなってしまいました;
2006 01/26 21:04:18 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
昨日来た道を今日も走って
昨日見過ごした花を見つけた
いつ咲いたのか、今日咲いたのか
色のない日々に少し 色が付いた

さっき走った道を歩いて
空を見上げて雲を見つけた
飛行機雲が線を引いていた
明日はきっとよく晴れるだろう

今日歩いた道は明日も多分
おんなじように歩くのだろう
それでも僕は飽くことがない
退屈な日々は とうに忘れた

花の色とか空の色とか
日々変わるものを知っているから


---------------------------------------------------
詩の基礎を無視し続けた結果ありきたりな物になってきたかもしれない。
この間詩の文芸コンクールで奨励賞をとったらしい(まだ賞状がきていないのでよくわからない)ですがたぶんまぐれだと思う。
2006 01/25 21:58:59 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
月の光が眩し過ぎて 
あんまり僕を照らすから
部屋の隅で両の肩を抱き
息を殺した

いつまでも雲は現れず
なぜか震えながら
細い月が沈むのを待つ
どうかもう照らさないで
赤い月の視線が痛い

君は見ているだろうか
同じように月に射竦められ
震えているのだろうかそれとも
それとも
やさしい人に手を
握ってもらっているのだろうか

手を伸ばしてみても
届かなくて
胸を締めつける

ただ
もう少しだけ暖かい光が欲しいだけなのに
明るすぎる光が僕を苦しめる
2006 01/24 21:25:10 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
ジャラリ、と冷たい音がした
僕を退屈な概念に縛り付けている鎖の音だ

ガシャン、と重い音がした
僕や君が思考にかける、南京錠の音だ

ザクリ、と鈍い音がした
僕が君の心に刺してしまった、刃物の音だ

鎖は僕を雁字搦めにし
鍵は二度と開かれることなく
刃物は刺さったまま

手錠の音がする
僕らをあちこちに繋いでいる、手錠の音だ
耳を劈くように
僕から君からあの子から

僕の右手は君の左手に
君の右手は知らない誰かに
僕の左手はあの子の右手に
あの子の右手は人ではないものに

僕らはみんな、繋がれている
2006 01/23 22:18:56 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
猜疑心や失望で細工された感情には
気に止めるほどの価値が無く
緩慢に崩壊していく良心には
問いかける暇もなく

欺瞞に満ちた日々をただ
怠惰に過ごし

何かを叫ぶ勇気も無く
道化を演じるには
子供心を忘れていて

なにもかもを
終わらせてしまいたいのだけれど

それをする力も無く
非力な自分を憎悪する

明日地球が逆向きにまわったら
ほんの少しだけ
自分を好きになれるかもしれない

2006 01/22 20:39:44 | | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
< 新しい日記 | トップ | 古い日記 >