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大騒ぎになりました。多くの天使たちは逃げ出そうとし、勇敢な天使は火を消しに向かいました。しかし火を消しに行った天使たちはみな、翼を焼かれて戻ってきました。 しばらくすると翼を焼かれて飛べなくなった天使たちも、家族や友人に連れられて逃げ出しました。 炎はあっという間に燃え広がり、楽園は火の海でした。 「だれか、助けてくれ」 楽園が燃えるのを眺めていたイルは、助けを求める男の声を聞きました。見ると、人間の男が逃げ惑っていました。翼を持たない彼は地上へ飛び立つことができなかったのです。 「助けてくれ!」 男はイルの姿を見つけると駆け寄ってきてそう言いました。もう他に天使は残っていませんでした。 「無理よ。それに私は地上に逃げる気なんてない」 イルはそう言って首を振りました。それを聞くと男は驚きました。 「なんだって?」 「私の小さな体じゃあなたを抱えて飛ぶことはできない。だから無理だと言ったの」 「そんな…」 男は落胆しました。 そうしている間に炎はどんどん二人に迫っていました。 「じゃあ俺はここで燃えよう、しかたがない」 男は言いました。逃げることを諦めたようでした。 「あんたは早く地上に逃げろ」 男は言いましたが、イルは動きませんでした。 「言ったじゃない、私は地上に下りる気なんてないと」 イルが言ったときでした。 「早く!」 男が叫び、イルを突き飛ばしました。突き飛ばされたイルは空に飛び出し、雲の中を落ちて行きました。 ------------------------------------------------------ 2月5日訂正
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