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赤く染まった夕焼けの街角で 俯く僕に君が呟いた 「大丈夫」だと励ますための 言葉に涙は止まらず わけもわからず君の手を握る 温かいのかと感覚の無い右手に訊ねてみたが 答えは無くて 君を見上げた
五時の時報が街に響いて 道を渡って できるだけの笑顔で 振り向いたけれど 過ぎる車で 君が最後に何を伝えようと 口を開いたのかは判らなかった
それでも僕はバスに乗り込み 窓から君が涙を流す姿を見つけ それがあまりにも美しく 手を振ることさえ忘れてしまっていた
いつかまた出会えたなら 昔 教室の隅で語り合った夢を 叶えられているだろうか 思い描いていたような 大人になれているだろうか
胸に積もりだした不安と速くなる心臓の音は 街を遠ざかるバスの音で かき消された
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