軋むブランコの錆びた音を聞きながら
上下する視界に眩暈して
傍らのシーソーに目を遣ると
地を蹴る子供の靴の泥に
ひどく既視感を覚え
傷があまりない新品の
自分のスニーカーと見比べた

砂場に置き忘れられた
スコップの安っぽい青色は
かつて私が失くしたものに似ているかも知れず
拾い上げて砂を払い
滑り台に反射した夕日に目を細め

五時の時報が鳴る中で
今思えばそれほど高くない
ジャングルジムに駆け登り
ここに登れば
誰もが簡単に勇者になれたものだったと思い出す

そうして
ここにあった「無限」はどこへ行ってしまったのかと
空を見上げて一番星を見つけ
ただ私が
ここを無限だと思っていた頃の感情を
忘れてしまっているだけなのだと気づき
ため息を一つ 静かに吐いた
2006 05/25 23:27:33 | | Comment(0)
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