ごうごうと音を立てながら
大きな旅客機が線を引く。
僕たちの見ている空に、
真っ白な線を引く。

それはまるで
ぼくたちを分かつ境界線のようで、
妙に悲しかった。

ずいぶん長い間見上げていたけれど、
僕は不意に
声を上げて笑った。
滲みかけた飛行機雲が
群青に飲まれていく。

まだあの子はそこにいて
ぼくたちはまだ、同じ空の下にいた。

なにも
悲しむことはなかった。


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遅くなりましたが第31回高校生文芸作品コンクール詩部門で奨励賞(銅賞)をいただいた作品です。
2006 06/18 23:27:07 | | Comment(0)
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