僕には白い翼があって
どこにでも飛んでいける

吹き付ける風に煽られて
紅蓮の山際に身を沈め
新幹線を追い越して

街の喧騒に飛び込んで
ビルの屋上に手を振って
見知らぬ雑踏をすり抜けて

淵のない池で休息をとり
底のない海を横切って

船の汽笛を聞きながら
舳先の女神に口付けをして

昇りかけた太陽に目を細め

目を開けると僕はまだ
現実という檻の中で
翼などなく
それでも
天窓からのぞく太陽を見つめ
飛び立てやしないかと
今日も愚かな夢を見る





2006 07/22 15:45:05 | | Comment(0)
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