「マ・メール・ロワ」とは、英語で『マザーグース』という意味で、シャルル・ペローの童話集のことです。
シャルル・ペローの童話集っていったいどんな作品があるのかというと、実はとっても有名な作品がたくさんあります。
「眠れる森の美女」「赤ずきんちゃん」「青ひげ」「長靴をはいた猫」「サンドリヨン(シンデレラ)」等・・・。
ディズニーで有名になった作品がたくさんあるのですが、元はといえばシャルル・ペローの童話なのです。
さて、この曲『マ・メール・ロワ』についてですが、これは作曲者のラヴェルが知人の子供のために書いたものです。
子供でも弾けるようにと、テクニック的には簡単な曲なのですが、ニュアンスや、音色なと、音楽的にはとても中身のある曲で、子供向けというよりは、大人の音楽といえる作品でして、さずがラヴェルという感じですね。
オリジナルはピアノ連弾ですが、後にオーケストラにも編曲されていて、どちらででもよく演奏されています。
全部で5曲からできています。
1.「眠りの森の美女のパヴァーヌ」 ディズニーの映画でも有名なあの「眠りの森の美女」のお話からで、王女が魔女の呪いで紡ぎ車の棘に刺さって 100年の眠りに落ちた王女フロリーヌ姫に、優しくささやきかける子守歌です。

Listen2.「親指小僧」 親指小僧(一寸法師)は貧しくて、父親に森に捨てられます。一寸法師は帰ろうとして道しるべにと、パンくずを道しるべにと置いていくのですが、すべて鳥たちに食べられて迷子になってしまいます。

Listen3.「パゴダの女王レドロネット」 パゴダ(中国の陶製の首振り人形)の国の王女レドロネットに恋をするへびのお話です。レドロネットが服を脱ぎ、お風呂の中へと入ると、パゴットとパゴティーヌが歌い、そして楽器を奏で始めます。それはクルミの殻で作ったテオルボや、アーモンドの殻で作ったヴィオールなどでした。それは彼らの大きさに合わせた楽器でなければいけなかったから・・・。と、楽しい場面の曲で、まさに中国風の五音音階からなる嬰へ調の舞曲です。

Listen4.「美女と野獣の対話」 ディズニーで有名なあの話です。
化け物の野獣の心は温かいとわかっていながら、美女は野獣という姿をどうしても受け入れる事ができずにいたのですが、求愛を受け入れるのです。
そうすると、呪いが解けてきて、野獣はもとの王子の姿へと変身します。
5.「妖精の園」 「眠りの森の美女」の後半で、王女が100年の眠りから目覚めて王子と結ばれる情景を表現しています。
紹介するCDはオリジナルであるピアノ連弾の演奏が聴けます。

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こちら連弾楽譜
ラヴエル曲集3 連弾とても夢のある童話を、音楽で味わって下さいね。