今日、「大阪教育大付属池田小児童殺傷事件」で被害にあわれたお子さんのお母さんが、本を出版されることをテレビで紹介していました。

《いつまでも花菜を抱きしめていたい》という本です。

今日紹介します『魔王』は、ゲーテの詩に、シューベルトが作曲しました。

”お父さん〜、お父さん〜”っていう曲だというと、なんとなく思い出されるかたもいらっしゃると思います。

とても有名な曲です。

この曲を聴いた人が、”自分は『魔王』なんて存在しないものは、信じていないし、これを聴いたところで『魔王』なんて恐ろしいと感じない”と、この曲の感想を述べた人がいました。もちろん大人の方です。

確かに『魔王』なんて、子供の世界の話かもしれませんが、この詩で、ただ『魔王』の恐ろしさを表現したのではないでしょう。

本当は、とても大切な人を、得体の知れないものに突然奪われる、恐ろしさと悲しみを表現しているのだと思います。

みなさんもこの曲を聴いて『魔王』の恐ろしさと、大切な人を失う怖さをぜひ感じて頂けたらと思います。
そして今後、このような悲惨な事件が起きませんようにと、お祈りいたします。

18人の名歌手によるシューベルト:魔王
　　Listen　視聴；シュワルツコップ（ソプラノ）

18人の歌手の『魔王』が聴けます。日本語、フランス語のや3人で歌っているものも入っています。　

楽譜
シューベルト歌曲全集 高声用 1（教育芸術社）
シューベルト歌曲集(高声)1（全音）
シューベルト歌曲集 1 中声用 (1)（全音）

『魔王』の解説や、ほかのCDは100選これだけは聴いておこう/『魔王』で紹介しています。