三谷幸喜監督が、映画『ザ・マジックアワー』(6月7日公開)の大ヒット御礼24時間舞台挨拶を21日(土)から22日(日)にかけて、都内5か所の劇場で計8回行った。最終地となった22日夜の有楽町・日劇2には、主演の佐藤浩市と寺島進も応援に駆けつけ、佐藤は「実は監督は(宣伝過多への)バッシングに傷ついている」と突然の暴露。しかし三谷監督は「できれば『笑点』にも出演したかった」と余裕の切り返しで会場を盛り上げ、さらにこの日で興収20億円、動員160万人を突破したことを胸を張って報告した。
観客わずか75人の舞台挨拶も…三谷監督の24時間御礼行脚の様子
21日(土)夜から始まった三谷監督の御礼行脚は、六本木、渋谷、新宿、池袋、有楽町の都内5か所の劇場で行われ、総勢2800人以上の来場者に御礼の挨拶をした。最終地の舞台挨拶では、スクリーンに前7回の挨拶の様子が映し出され、三谷監督自らその時の様子をおもしろおかしく説明。深夜1時30分の舞台挨拶では、わずか75人の観客の前に立ったことを明かし「全員の顔を覚えています。こういう方々に映画は支えられている」と感無量の面持ちで語った。
また、佐藤は「巷でちらほらと三谷バッシングも出始め、本人は傷ついています。でも、そうまでしても皆さんにこの映画を見てもらいたいという気持ちの表れなんです」。自らも三谷の熱意に押され“Wこーちゃんず”としてコンビでPRを行っていた佐藤は、その熱い思いを代弁する。一方の三谷はその話題から逃れようとするも「劇場で皆さんがよろこんでいる姿を見ると、(バラエティ番組に出演して)鼻にワサビを入れてよかった、『ロマンスの神様』を歌ってよかったなと思いました。今回の行脚で皆さんの笑顔が見られたのは監督冥利につきます」と笑顔を見せた。
『ザ・マジックアワー』は、公開初日2日間で動員37万人、興収5.1億円を記録し、2週目の週末(公開9日目)で動員100万人、興収13億円を突破。そしてこの日の公開16日目で早くも興収20億円、動員160万を超えた。配給の東宝が目標とする興収50億円に向けて順調な推移を見せている。