今日は「
オオクワガタ」の割り出しを行いました。
「割り出し」とは??
カブトムシは“腐葉土”や発酵した広葉樹の“
おがくず”に産卵するのですが、クワガタムシの多くは“
朽ち木”の中に産卵する習性を持っています。
カブトムシは1つの飼育ケースに♂♀ペアで、もしくは大きな飼育ケースなら何頭かを一緒に飼育しても勝手に産卵をしてくれるのですが、多くのクワガタムシは♂♀を別々に飼育します。
そして時期が来たら♀を♂の飼育ケースに入れて交尾をさせます。
これを「
ペアリング」といいます<legend></legend>
ペアリングを終えた♀はケースから出され、産卵木(クヌギやブナや桜の朽ち木)と朽ち木を粉砕したマットをセットしたケースに入れて産卵させます。
♀は一生懸命に産卵木を顎で削り、穴を掘って中に産卵をします。
一ケ月ほどして♀をセットしたケースから出し、孵化した頃合いを見計らって産卵木を取り出して幼虫を採集します。
この時に、幼虫を傷つけないように産卵木を割ることから「
割り出し」という作業名が付いているのです。
割り出しを終えて採集した幼虫は、まずはプリンカップに発酵させた朽ち木マットを入れたものへ移します。
しばらくはこの朽ち木マットを食べて成長しますが、大型の成虫を狙うなら「
菌糸ボトル(ビン)」へ移し替えます。
菌糸ボトルとは、自然界ではカワラタケやニクウスバタケ等のキノコが生えている朽ち木に産卵することが多いことから、クヌギやブナの朽ち木を粉砕した物にキノコ菌の菌糸を回らせたものを人工的に作ってボトルに入れ飼育用に販売している物です。
これを使うと簡単に大型が育成できますが、けっこうコストが高く付くのが悩みの種です!
だから、よけいにチビ達に責められるわけです。
こうして、大変な作業を経て可愛い可愛いクワガタを育てているのです。
子育てと一緒で、愛情が湧くのがお解りになるでしょ?!