昨日、名古屋はたった1日だけの上記の公演があり、観劇に行った。
このお芝居、五十嵐貴久の小説「1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター」を原作にしたもの。 彼の作品は、テレビドラマに多くなっている。 「パパとムスメの7日間」「2005年のロケットボーイズ」「交渉人」「リカ」など、コミックから、シリアスサスペンスまで多岐にわたる。
僕は、この原作、今年の5月に読んだ。 面白くて、ほとんど1日強で読破した。
縁あって、前日になり見ることが決まった。
出演は、お笑いのエド・はるみが中心で、ハードロックバンドを組む中年女性に、元バビーボーイズの杏子、元モーニング娘初代リーダー中澤裕子に女優秋野暢子。 普通の主婦役エド・はるみの夫にモト冬樹。 高校生でバイトとロックバンドで大忙しの役は、RUN&GUNの宮下雄也、理解あるコンビニのオーナーは、性格派俳優坂井敏也。
物語は、中学生浪人を抱えた家庭の主婦がパートに出て、幼馴染のバツイチ親友から、突然ハードロックの名曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」(ディープ・パープル)を演奏したいと盛り上がり、メンバー集めにかかる。 全員、楽器に触ったこともないなか、取りあえず担当楽器を決めるが、ベースが足らない。 コンビニに募集ポスターを貼ったら、自称ロック歴40年のベース奏者が現れる。
それから、もう特訓が始まるが、夫がリストラにあったり、子供が反抗しだしたり、大変な事態になる。
そんな時に、アルバイト店員の高校生が、文化祭でミュージックフェスを開き、出場者を一般募集もしているという。 成り行きで応募し、目標が出来る。
何はともあれ、当日に漕ぎ着けるが、それぞれが逃げ出したい心境。 弱気を打ち破って、いざ演奏するが、一番の経験者ビビリのベースのコードがアンプに刺さっていないことから、演奏を中断。 観客から、ブーイングの嵐に会うが、そこで開き直り、「間違えたって、やり直せばいいじゃないか」と、男勝りに絶叫し、再び「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を演奏。
中澤がドラムで、エド・はるみはリードギターとボーカル、秋野がベースで、唯一のロックミュージシャンでもあった杏子がキーボード。 はたしてその演奏は?
うまいとは言えないが、雰囲気はよく出ている。
舞台の展開などが素晴らしく、最後の文化祭のフェスティバルは、はじめはバックヤードで、舞台の様子が少し見えるようになっていて、自分たちの出番は、セッティングの時に劇場がそのシチュエーションになる。
だから、再び演奏しだした時は、客席はオールスタンディングになり手拍子も大きい。 まるで観客たちも、芝居のエキストラになった様な一体感が滲み出てきた。
1部2部構成のこの芝居、笑いあり涙ありで感動した。
映画でもそうだが、原作本を読んでいると、がっかりすることが多いが、これは多分初めてと思えるほど、原作の感動を芝居でも伝えてくれた。
ラストは、モト・冬樹が入って、全員で「ハイウェイスター」を。 観客もノリノリで、惜しまれつつエンディング。 そりゃあコンサートのようにアンコールを求めても、1曲しか練習して無いのに無理っていうもの。
終わってから、楽屋に杏子さんを表敬訪問。僕は遠慮したけど、付き合わされる羽目に。 それにしても、中日劇場の楽屋は迷路のようで、案内人がいないと迷子になり脱出できなくなる。
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