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浄土宗(東山区)は5日、宗祖法然の一生を描いた絵巻物「法然上人絵伝」(国宝、鎌倉時代、知恩院蔵)をデジタルデータで記録・保存する事業を始めたと発表した。製作以来約700年の経年で劣化が進んでおり、画像を半永久的に保存し、今後の研究にも使えるようにする。
絵伝は全48巻、全長計548メートル。法然の一生を極彩画と文章で紹介し、1人の伝記としては国内最大級とされる。
デジタルカメラによる撮影は、法然800年大遠忌(2011年)記念事業の一環として佛教大(北区)と共同で1月末から開始。画像は1巻につき約20億画素の解像度を持ち、紙の繊維まで見え、これまで補筆個所が幾つか指摘されていたが、今回の画像解析でも補筆したとみられる絵図が新たに見つかったという。撮影は今春に完了する。
担当する中井真孝・前佛教大学長は「まだよく分かっていない点が多い絵伝の成立過程を解明する手がかりにもなる」と期待している。
(2008年2月6日 読売新聞)
デジタルも完全じゃなさそうですよねぇ・・
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