夫婦となれば、夫あるいは妻に対し、何でも言える仲になれる、または何でも言える仲になりたい、と言われる方たちが案外多いものです。
さらに、ウソは言わない、隠し事は何もしない、それが本当の夫婦だとおっしゃる方もおられます。
確かにそうあれば、自分は気が晴れるかもしれません。
夫婦といいますのは、この世の中で一番深い関係と言って良いでしょう。
しかし、夫と妻はもともとは他人です。結婚をして夫婦となっていますが、嫌であれば、その夫婦を解消することも出来ます。
でも、なんとも味わいの深い関係であることは間違いがありません。
一歩間違えば、すさまじい関係になることも出来るのも夫婦です。
人間の心の中は、すべて言葉に出して言えるものだけではありません。言葉では言えない大切な思いもあるものです。
夫婦となって一緒に生活をしているわけですから、何も言わない、何も知らなくても良い、というわけにはいかないことは事実です。
しかし、何でも言ってもよいということになりますと、相手の心の中で大切にしているものを壊すことになったり、自分自身の心の中で大切に育んできているものを壊される、ということも出てくる場合もあるようです。
また、隠し事も、不貞や遊びのための借金ならともかく、たとえ配偶者に対してでも、口に出さない方が良いことを、隠し事をしていると言われましたら、やはり言われた人間を傷つけてしまうことでしょう。
”言いたいことが何でも言い合える夫婦”いいますと、とても理想的で仲がよく、上手く言っている夫婦と思われがちですが、現実は、すべてではありませんが、何でも言い合える夫婦を目指してきたご夫婦が、とても仲が悪くなり、結局離婚する羽目になった、という例も少なくありません。
完璧な人間はいません。長所があれば短所がある、できることもあればできないこともある、得意なことがあれば不得意なこともある、というのが一人一人の人間です。
ですから、相手に大きな期待を抱いたりしますと、そうなるはずがほとんどありませんので、大きな失望を味わうことになるかもしれません。
不貞やひどい暴力、お金遣いの荒さや借金癖、何らかの犯罪を犯す、というようなことが無い限り、夫あるいは妻を、そのままの人間のまま受け入れることが、非常に重要なのではないかと思います。
何でも言い合える夫婦も理想としては悪くはありませんが、お互いに思いやりの言葉を掛けられる夫婦になった方が良いような気がします。
離婚SOS相談室
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