聖教新聞「きょうの発心」から
 御いのりの叶い候はざらんは弓のつよくしてつるよはく・太刀つるぎにて・つかう人の臆病なるやうにて候べし(王舎城事、一一三八ページ・編六七七ページ)
*通解
 祈りが叶わないのは、弓が強いのに弦が弱く、太刀や剣があっても使う人が臆病であるようなものである。
1996年1月15日付
 昭和四十年、男子部の支部の責任者に任命された折のことです。「勇気と確信をもって進んでください!」−−池田先生(当時会長)から、こう激励されました。
 当時、事業の倒産により、我が家は多額の負債を負い、どうにも身動きがとれない状況でした。私自身、信心に対する確信が弱まっていたのでは、と思います。
 そんな心の中を見抜かれたような一言でした。とともに、この励ましの言葉によって、真っ暗闇の胸中に勇気と希望の灯が点じられた思いになり、それまでの信心の姿勢を猛省しました。
 そして、この御書の一節が思い浮かび、以来、人生の指針となったのです。
 それからは、さまざまな問題に直面するたびに、この御文を拝読しては、「勇気の信心」を奮い起こし、すべてを乗り越えてきました。
 今振り返ると、すべての労苦は、自身を飾る“かけがえのない財産”となっていることを実感しています。
 スピーチに「『勇気』の信心にこそ功徳がある。臆病では祈りもかなわない。『勇気』さえあれば、『信心』で乗り越えられない山など絶対にない」とあります。
 本年は、二〇〇五年五月三日へスタートする大切な一年。何があっても「勇気」の二字で進み、友を励ましながら、家庭で職場で地域で、輝かしい勝利の自分史をつづってまいります。(長野県副県長)
2006 01/15 12:58:08 | きょうの発心
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