国会が始まり、安部首相はインド洋でのガソリン給油ができなくなれば、責任を取ると言う発言が踊っていますが、これは今年の5月にイラク復興支援特別措置法制定の折にイラクのマリキ首相が発言している内容そのものだと思います。
この発言は5月4日、共同通信者との会見で、「自衛隊の派遣は今年いっぱいで良く、文民による復興支援を望んでいる。」と発言したものです。
この発言を野党が捉えて、イラクの首相が望んでもいない自衛隊のイラク派兵をなぜするのかと追及したのですが、政府から、マリキ首相に本音かと問い合わせたところ、派兵を望んでいるという答を得たと回答があったと答弁があって、その後の論調の中には、連休中で官僚がいない中どのようにして確認したのか不審との声もあり、あの時野党がすかざず証拠を見せろと追及すれば、事態はどうなっていたかわかりませんでした。
アフガニスタンにしても外国の軍隊が自国を我が物顔に荒らしまわることを望んでなどいないと思います。前にも書きましたが、6年間もアメリカ軍と有志連合軍が爆撃を続けても、いっそう戦いは激化していく一方。収拾のメドが立っていません。
タリバン政権がテロ組織をかくまったということが、侵攻の理由ですが、6年もの間勢力が衰えないと言うことは、アルカイダがアフガニスタンの圧倒的多数の国民の支持を得ていると言う証明ですから、こういう状態のものとで武力でアルカイダを潰すと言うことは、その支持者である多くの国民も殺さざるを得なくなり、国民全員を殺すまで戦い続けると言うことに日本が手を貸すことはあまりにも歴史的な問題になると思います。
それよりも以前に、自衛隊は憲法違反の存在であり、海外派兵は憲法により禁じられているので出すことができない、と言い切ってしまうことが一番理が有ることと思うのですが、いかがでしょうか。日本はイラクのマリキ首相が言っているように文民による復興支援、テロ組織の存在がアフガニスタンにとっても問題だと言うアフガニスタン国内世論の高まりに期待すべきだと思います。
こうすれば、日本は法治国家であり、安心して付き合える国だという証明になりますし、現在の憲法違反の状態を放置して、教育改革だといって道徳教育や昔に戻る日の丸掲揚、君が世は・・・といった復古主義的教育をしなくても日本の秩序は保たれると思います。政府が憲法違反をしておいて、国民にはう法律の守れ、道徳を守れといっても、上が上なら下も下だと言うことになり、現在の政治家、官僚の腐敗はもとより、民間でも談合や過労死するほど働かせて、家庭をないがしろにしなければならないような勤務状態にも鋭いメスを入れることができず、青少年の犯罪や自殺が増えていく状況を作り出しているのではないかと思います。
あれやこれやの法律はあるのですから、先ずは政権を握る人達が憲法を守り、国際情勢に貢献し知恵を出すという姿勢を見せることが、下の者に遵法精神を根付かせ、真剣に国の未来を考えるようになると言う流れを作っていくのではないでしょうか。
インターネットサーフィンをしていましたら下記のページを見つけました。作者の方ありがとうございました。
イラク・マリキ首相の本音の発言