射精についての問題《1》射精って(全体的に)どんな感じ? どういう気分.気持ちになるのですか?
男子の主な答え 「もうたまらん」「気分爽快」「この世をひっくり返せる力を得る」「気持ちいい。でもやり終わったら、なんでこんなことしているのかと思って恥ずかしくなる」「天にも昇る気分」「すんごく気持ちいい。でもやり終わったあとは自分があほらしくなり、オレって何やってんやろと思う」「気持ちいい、女にかけたくなる」「いやな気分」。全員二二名の講座でいろんな表現ながら、快感と答えた男子が二一人。あとの一人は「いやな気分」と答えている。
私の解説 女子は男子の
射精がどんなに快感があるか、そして射精のあとに虚脱感があることを、これらの男子の本当に素直ですてきな表現によって、理解してくれたようである。この点で女子の月経と大きな差があること、それがその後の自慰(性)行動においても、個人差はあるが、男子の積極性を生む一因となることを説明した。と同時に、「(精液を)女にかけたくなる」など攻撃的な「性」の回答にはアダルトビデオやポルノ記事の影響が見られること。ただ一人「いやな気分」と答えた男子の原因をあくまで推測として「罪悪感」や「完全包茎や病気になる苦痛」、あるいは「少数だが性同一性障害からくる嫌悪感」などの観点から説明した。
《2》射精の量は一回どれくらいなんですか?
男子の主な答え 「そのときによる」や「はかったことがないから、わからない」が最も多かったが、なかには、誇大視しているのか単位を間違っているのか、「三リットル」「一、五リットル」「五〇〇CC」などの答えもあり、みんなで笑ってしまった。一番わかりやすかったのは「手のひらに受けれるぐらい」というものであった。
私の解説 一般的に二〜四CC(その中に精子が二億から三億)と言われるが、これは、個人差があることや同じ個人でもその日のそのときによって違うことを説明した。
《3》出てる瞬間はわかるのですか?
男子の主な答え 「わかる」「見える」「当然」という答えが大半であったが、そのときを描写して「シコっていてて、出るぞーときて、ドピュッって(おっとティッシュ……)」という答えもあり大笑いになった。
私の解説 出るという感覚があまりなく、快感を伴わない女子の月経と
射精には大きな違いがあり、射精の瞬間の貫くような快感は、月経とは根本的に違うことを説明した。
《4》どの程度の刺激で起こるのですか?
男子の主な答え 「人による」が多かったが「三〜四分こする」「九五万パワー(筋肉マン)」「自慰のときは結構がんばらなあかん」「ちょっとしたことで」などがあった。
私の解説 これも人によることやそのときによって違うこと、また刺激を言葉で表現しにくいことを説明した。
《5》我慢しようと思えばできますか? 射精しなかったらどんな気分になるの?
男子の主な答え 「できる」が大まかに分けて一八人で、「やりたいとき我慢したらうっとうしくなるけれど、何かをしている間に忘れる」「できるけどやってしまう」や、我慢の意味を自慰行為の途中と勘違いした「できるけど出るラインをこえるととめられない」という答えであった。一方で「我慢できない」も三人おり、「とてもじゃないけどムリだ。キレる」「三日が限界、イライラしてくる」などの答えがあった。
私の解説 「精子は三日で満杯にたまる」という、迷信となってほしい言葉がいまだに信じられているが、実際は精子は分解吸収される。たまることを理由にした「男は我慢できない」という男性本位の間違った性情報が多くあり、それを根拠に「我慢できないからやらせろ」などという男がいたりするが、それは最悪であること。
また勃起から射精と続く貫くような快感との葛藤は、男性本位の情報の刷り込みと混ぜ合わされ、男性にとって女子の月経とは違った困惑があることなどを説明した。