集えフットサルチーム
石田衣良と言えば、IWGPの原作者としてあまりにも有名。
流行に乗り遅れた感があったので、これまで読まなかったのだが、
本作は知人の薦めがあったので、読んでみることにした一作。


これが面白い。
読む前までの期待感が薄かった分、ここ最近読んだなかでは、
いい意味で期待を裏切ってくれた本ベストワンである。

4人の14歳の少年が8つの物語の中で、悩み躍動する連作短篇小説である。
8作品ともそれぞれに、現代で問題とされているテーマが反映されている。
1つ1つのテーマは重く、14歳の持つ事情と想いの葛藤を際立たせている。


「びっくりプレゼント」ではかなり思い切った発想ではあるが、
難病に侵されている友に、東京の子らしいプレゼントを彼らは送る。
その際の秘密の告白を、4人のうちの一人が主人公の1人称小説でありながら、
携帯を使うことによって、その主人公がいない空間を形にしている所がうまい。

「大華火の夜に」では、この時期の少年にとって最も重いテーマ死に
ついて考えさせている。前述の難病の少年が死期を悟った62歳に対して、
「そんなこと言わないで、もっと……」
というシーンは感極まるものがある。

「ぼくたちがセックスについて話すこと」ではホモセクシャルについて
触れている。ゲイの男の子と、その子を好きになった女の子の
告白シーンは、その迫力に圧倒されるばかりである。

その他の5作品についても、「拒食症」「不倫」「家庭内暴力」
「家出」「妊娠」と、この1冊でNEWS番組でよくやっている特集の
エッセンスが詰め込まれている。


正直こんなに事件も起こらなかったし、実際は明るみには出ないん
だろうなとも思うが、そこは小説である。


いつから大人になってしまったのだろうか?
青春小説なのだが、社会の落とし穴を覗くことができる逸品。

4TEEN
石田 衣良,

新潮社
定価:¥ 500
販売価格¥ 500
中古価格¥349
2006 05/22 22:25:36 | 読書 | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー

この記事へのコメント

この記事にコメントする

名前:
メールアドレス:
URL:
セキュリティコード  
※セキュリティコードとは不正アクセスを防ぐためのものです。
画像を読み取り、入力して下さい。

コメント:
タグ挿入

サイズ
タグ一覧
Smile挿入 Smile一覧