集えフットサルチーム
雨ふりすぎ!!!キャプテン兄です。

過去に2冊取り上げた、岡嶋二人のうちの一人、井上夢人氏が綴る
「岡嶋二人」時代の合作活動の記録である。
念の為書いておくが、岡嶋二人は二人組みの合作作家なのである。


井上夢人氏と徳山淳一氏が出会い、岡嶋二人を結成し、岡嶋二人が消滅するまでを
盛の部、衰の部の二部構成で回想している。


私個人的に自伝的○○っという書物が好きで、本作は好きな作家
の自伝的回想録なので、自然と手が伸びた。


盛の部では、二人が江戸川乱歩賞に向けて四苦八苦しながらも
楽しそうに執筆活動を進めていく。
語弊があるかもしれないが、居酒屋談義のような会話が、
小説へと形を変えていくプロセスは、読んでいて心が踊る。
また、目標が決まり、そこに邁進している時の人間の充足感が
ヒシヒシと伝わってくる。


衰の部では、二人の関係にヒビが入っていく仮定で、関係を修復しようと
井上氏があれこれと手を打っていく。
この辺りについては、巻末の解説にて、大沢在昌氏がおもしろい表現をしている。
以下抜粋である。
-------------------------------------------------

 しかし、改めて本書を読み返してみると、やはり終盤の
 井上さんの苦悩は、破局を迎えつつあるカップルの
 片思いに近い。

-------------------------------------------------
 
言いえて妙で、思わず納得してしまった。作中の両氏がなんとか「がんばろう」
と無理をしている恋愛にそっくりなのである。
クライマックスの副題「消滅」における電話での会話は、
誰もが経験したことのある、いわゆる別れのシーンそのもので、
リアルに感情を揺さぶられる。


岡嶋二人が生まれ、咲き、散っていく様をご堪能あれ

おかしな二人―岡嶋二人盛衰記
井上 夢人,

講談社
定価:¥ 940
販売価格¥ 940
中古価格¥300
2006 06/15 23:43:22 | 読書 | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー

この記事へのコメント

この記事にコメントする

名前:
メールアドレス:
URL:
セキュリティコード  
※セキュリティコードとは不正アクセスを防ぐためのものです。
画像を読み取り、入力して下さい。

コメント:
タグ挿入

サイズ
タグ一覧
Smile挿入 Smile一覧