家庭学習について、もう1つ、心がけておくべき大事なことがあります。
そもそも、勉強は楽しいものでしょうか?
低学年なら、半分遊びの延長でウキウキわくわくの気持ちもあるかもしれません。 しかし、学年が上がると段々難しくなってきて、楽しいどころではありません。 また、親が一緒に勉強を見てやるということも少なくなってきます。 その代わりといってはなんですが、気を遣って「おやつ」を持ってくるかもしれません。 お子さんはその瞬間は喜ぶかもしれませんし、食べておいしいので嬉しくもなるでしょう。 でも、それは実はお子さんにとっては、いい迷惑な行為なのです。
そのほか、勉強することが楽しくなるように、あれこれと世話を焼きたくなるかもしれませんが、やめましょう。 勉強の邪魔にならないように、環境を整えるのはOKですが、勉強を楽しくさせようというのはNGです。
元々、勉強は楽しいものではありません。 特に子どものころの勉強ほど、つらいものはありません。 ですから、いくら楽しいことを並べてみても、結局、勉強とは関係ないものであり、後で一層虚しくなります。
しかし、もし、本当に勉強が楽しいと思うようになるとしたら、それは勉強ができるようになったときです。 わからなかったものが「自力で解けたとき」、「わかった!」と思ったとき、その達成感・満足感で楽しいと感動できるでしょう。 そうして、そういった勉強の楽しさを実感できるようになるためには、毎日勉強する習慣をつけることが一番の近道なのです。
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