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【シンガポール=藤本欣也】2002年の独立後初めての議会選が実施された東ティモールで8日、独立運動の英雄で前大統領のシャナナ・グスマン氏(61)が首相に就任し、連立内閣が発足した。しかし、政権を失った旧与党の東ティモール独立革命戦線(フレティリン)が就任式をボイコットしたほか、同党の支持者らが街頭で抗議活動を行うなど、「国民和解」を掲げるグスマン政権にとって前途多難の船出となった。
グスマン新首相はこの日、首都ディリで行われた就任式で「政府と法の支配に対する国民の信頼を回復したい」と語り、治安維持と貧困対策を政権の優先課題に掲げた。
連立政権は、グスマン首相が率いる東ティモール再建国民会議(CNRT)、社会民主党、民主党など旧4野党によって組織。副首相には前外相のグテレス氏、外相には社会民主党幹部のダコスタ氏が就任した。政権ナンバー2のグテレス副首相はフレティリンの反主流派出身で、議会選では「フレティリン改革派」を組織し、CNRTの支援に回っていた。
また、「小さな政府」を掲げるグスマン首相は、フレティリン体制の影響下にあった省庁を再編する見通しだ。ただ、「新たな組織が十分に機能するかどうかは、人材不足とあいまって不透明」(外交筋)とみられ、困難も予想される。
6月末に実施された議会選(定数65)の結果、CNRT(18議席)を含む4党が合計で37議席を獲得し、過半数を占めている。
しかし、議会内の第一党は依然としてフレティリン(21議席)で、アルカティリ書記長(元首相)は「首相は第一党から出すと定めた憲法に反する」と、グスマン政権に対する対決姿勢を強めている。
また、議長にも民主党のアラウジョ党首が選ばれるなど、フレティリンは第一党にもかかわらず議会の主要ポストから閉め出された格好だ。今後、フレティリンが議会審議をボイコットし混乱する可能性もある。
ホルタ大統領がグスマン氏を首相に指名した6日以降、ディリや、フレティリンの地盤である東部バウカウ、ビケケでは、フレティリン支持者らの放火や投石が散発的に起きている。
現在、東ティモールにはオーストラリア軍などの国際部隊と、日本の文民警察官を含む国連警察の合わせて約3000人が駐留しているが、政局の混乱に伴い、治安悪化が再び懸念されている。
(2007/08/09 Sankei.WEB)
最初から前途多難てキツイね。
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