やあみんな、元気かな? 今日は二番煎じの代表作を紹介するよ。 その名もKing Crimson「ポセイドンのめざめ」。
これはプログレッシヴロックの超名作「クリムゾン・キングの宮殿」 の焼き直しと言われて、ポロクソにけなされることが多いよね? でも、じっくり耳を傾けて聴いてみればそんなに悪くない作品なんだ。 確かにA面は「宮殿」そっくりであることは否めないし、 比較するなという方が無理だとは思うけど……。 でもそのA面だって、イアン・マクドナルド主体でサックスやフルートが目立ってた「宮殿」 とは趣が違って、ギターがもうちょっと前面に出た音作りになってて、 フリップに主導権が移ったことが明らかに分かるよね。
B面はもっと意欲的な前進が見られる。 "Cat Food"はキース・ティペットの狂ったように転げ回るピアノが印象的な、 今までとは明らかに異なった作風の佳作だね。 まあ、次作「リザード」ではこの路線の曲が多いから そんなに珍しいものではなくなるけど……。 しかもベースとボーカルがThe Beatlesの"Come Together"のパクリ臭いことも否定出来ないけど……。
ホルストの「火星」にインスパイヤされた"Devil's Triangle"で聴かれるメロトロンの大洪水は凄まじいよね。 この音の閉塞感はCrimson史上最高だと思うよ。
今出てるアルバムには、シングル"Cat Food"とカップリング"Groon"が入ってるよ。 "Groon"はちょっとアグレッシヴなインプロビゼイション的な曲で、 またアルバムの雰囲気とは違ってて良いね。
そうそう、最後になったけど、"Peace"は小品だけど実は「ポセイドン」で最も良い曲だと思うよ。 フリップの非常に穏やかな表情が垣間見られる貴重なアコースティック作品だよ。
そんなわけで、みんなもこのアルバムを聴いてみてね!
|