やあみんな、元気かな?
今日は二番煎じの代表作を紹介するよ。
その名もKing Crimson「ポセイドンのめざめ」。

これはプログレッシヴロックの超名作「クリムゾン・キングの宮殿」
の焼き直しと言われて、ポロクソにけなされることが多いよね?
でも、じっくり耳を傾けて聴いてみればそんなに悪くない作品なんだ。
確かにA面は「宮殿」そっくりであることは否めないし、
比較するなという方が無理だとは思うけど……。
でもそのA面だって、イアン・マクドナルド主体でサックスやフルートが目立ってた「宮殿」
とは趣が違って、ギターがもうちょっと前面に出た音作りになってて、
フリップに主導権が移ったことが明らかに分かるよね。

B面はもっと意欲的な前進が見られる。
"Cat Food"はキース・ティペットの狂ったように転げ回るピアノが印象的な、
今までとは明らかに異なった作風の佳作だね。
まあ、次作「リザード」ではこの路線の曲が多いから
そんなに珍しいものではなくなるけど……。
しかもベースとボーカルがThe Beatlesの"Come Together"のパクリ臭いことも否定出来ないけど……。

ホルストの「火星」にインスパイヤされた"Devil's Triangle"で聴かれるメロトロンの大洪水は凄まじいよね。
この音の閉塞感はCrimson史上最高だと思うよ。

今出てるアルバムには、シングル"Cat Food"とカップリング"Groon"が入ってるよ。
"Groon"はちょっとアグレッシヴなインプロビゼイション的な曲で、
またアルバムの雰囲気とは違ってて良いね。

そうそう、最後になったけど、"Peace"は小品だけど実は「ポセイドン」で最も良い曲だと思うよ。
フリップの非常に穏やかな表情が垣間見られる貴重なアコースティック作品だよ。

そんなわけで、みんなもこのアルバムを聴いてみてね!
2007 01/10 23:25:26 | プログレ | Comment(0)
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