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2005年 11月 28日 の記事 (1件)


テニスの場合、その一球がポイントを取るために効果的であればひざの角度はさほど問題ではありません。魂の宿った一球に感動することはありますが、その手の形ははっきり言ってどうでもいいでしょう。ただ、それでも歴史に残る名プレーヤー達の姿は今見ても美しく、芸術の領域に達しているのは他のスポーツの名選手達も同じ。

採点競技の場合は10点満点という誰も超えられない最高得点(完璧)が予め設定されているので、大会に参加する選手たちはそれを目指すべく例えばボディー、技術、表現、実施といった各項目を考慮し、先生と共に自分が一番いい演技ができるレンジを定め、振りを作り上げていきます。

この世界ではいつの時代も「技術」と「芸術」が沢山のドラマを生んできましたが、今日ははじめて自分に近い子達がその狭間で悩める日となりました。チャレンジャーとして芸術性を犠牲にしても高難度の技に挑むのか、トワラーとして技の難度を下げても美しく踊るのか。今現在はどちらかと言えば後者が望ましいとされていますが。。。

ルーマニアで生まれた彼女は「技術」と「芸術」を両立し、その完璧な演技でオリンピックの最高得点を出しました。彼女とコーチには悩める狭間はなかったでしょう。

今こそ子供を見つめ、先生と共に「その子らしさ」を改めるチャンスかも知れません。
2005 11/28 02:43:16 | none
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