アレルギー、金属をはじめ卵などの食物による症状、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎また検査、猫と犬に見られる症状とは
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アレルギー問題に取り組み、アレルギー知識の普及やアレルギー患者への支援・交流を目的としている団体はたくさんあります。
「NPOアレルギー支援ネットワーク」もそのひとつです。
2000年発足以来、様々なアレルギー問題に取り組みフォーラムや交流を重ね、NPO法人の申請を行い、現在幅広く活動を行っています。
会員には喘息やアトピーなどのアレルギー患者のほかにも、NPOの目的に賛同する医師や専門家も多く、専門的な知識を得て活動しています。
災害時の非常食や防災グッズなどアトピーの子供たちに必要な知識や支援の呼びかけ等、公的事業(自治体)との連携に努めています。
また医療機関・大学・研究機関との共同でチリダニの住環境・喘息やアトピー患者の環境についてのフォーラム・資料の公示など様々な学習機会を設けています。
食品や寝具・化粧品やシャンプーなど、また防災グッズにおいてもアレルギー対応の商品を独自に販売するなど、アレルギー患者に役立つ情報を提供してくれます。
最近は様々な機関でアレルギーに対する理解や協力が得られるようになってきましたが、それでもアレルギー患者やその家族にとっては難しい問題もたくさんあります。
ここアレルギー支援ネットワークでは、アレルギーに関する情報を集めた冊子や絵本を配布したり、様々なアレルギー支援団体やアレルギーの会との交流をしています。
またハウスダストを除去してアレルギーを起こしにくい生活環境を作る方法や、食物アレルギーに対応した食事のレシピの紹介、実際に起きやすいアレルギーの事故や症状の事例を紹介したり、アレルギー患者の不安や疑問に答える情報を提供してくれます。
一人ではなかなか頑張っていくのが難しいアレルギー問題、より多くの社会の理解と協力が今必要となってきています。
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花粉症またはアレルギー性鼻炎になりやすい人には、一般的に他の人よりもアレルギー体質になりやすい要素があります。
体質の上では毎日の食事が影響していることも多いのです。
例えばアレルギーを起こしやすい人は油物を多くとっていたりします。
メニューとしてはカレーやグラタン・から揚げ・てんぷらなどを好んで食べていたりしないでしょうか。
また外食が多く、イタリアンなどの洋食を好み、パン食が中心だったりしませんか。
甘いものやおもちやせんべいなど、嗜好品も好んで食べたりしています。
卵類を沢山食べ、野菜をあまり取らないなど、栄養のバランスが悪い。
米よりもおかずが多く、高たんぱく過ぎるメニューが多い。
これでは自らアレルギー体質になりやすい体を作っているのです。
アレルギー体質を改善するには、和食中心で野菜をたくさん取り入れた食事を取りましょう。
炭水化物はご飯のみでパンなどは1週間に一度程度。
菓子パンはおやつであって食事ではない 。
たんぱく質は、肉魚大豆を一食あたり50グラムまで。
甘いものは1週間に一度程度。
外食・油物も1週間一度まで。
野菜を毎食、赤白緑全色取り入れたメニューで、温野菜と生野菜をバランスよく取り入れる 。
調理方法は揚げ物を避ける。
マヨネーズをかけずにノンオイルドレッシングで。
卵料理は3日に一度、または1週間に一度程度とし、魚卵は控える。
もち米類は1週間に一度まで、あまり沢山食べない 。
和食中心のメニューにし、体の中から改善しましょう。
具体的な献立は、朝食は白飯、味噌汁、納豆、焼き魚。
昼食は白飯、サラダ、野菜炒め、和え物。
夕食は白飯、味噌汁、温野菜、ひじきの煮物、刺身など。
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アレルギー症状を引き起こすのは、免疫の過剰反応によるものだということがいわれています。
では、免疫とはいったいどんなものなのでしょう。
免疫は体内に自分とは違う物質が入ってきたときに、それを異物だと認識する仕組みのことを言います。
免疫には記憶能力があり、おたふく風邪や風疹などの病気に一度かかると、免疫がそのことを覚えていて抗体を作り、二度とかからないようにするのです。
抗原(ウイルスや細菌の情報)を免疫が覚え、同じ抗原が入ってきたときには攻撃して追い出してしまうのです。
しかし赤痢菌やコレラ菌などのように一定期間経つと記憶が亡くなってしまう抗原もあり、再びかかってしまうこともあるのです。
この免疫力が高いと病気になりにくく、免疫力が弱くなると風邪などひきやすくなり、病気にかかりやすくなります。
しかし、この免疫にも難点があり、臓器移植や骨髄移植のときには厄介なことにもなるのです。
移植によって入ってきた他人の臓器や細胞を、異物だと認識して拒絶反応を起こしてしまうのです。
花粉症や食物アレルギー・アトピーなども、免疫によってアレルゲンとみなされたものに対する防御行動なのです。
ところで、産まれたばかりの赤ちゃんが病気になりにくいわけをご存知ですか?母乳だけで育った赤ちゃんは、人工乳で育った赤ちゃんに比べて強いといいます。
これも実は同じ理由なのです。
赤ちゃんはお母さんの体内にいるときに、胎盤を通して、お母さんが持っている抗体(ウイルスや病原菌から体を守る物質)のなかのIgGを受け取っています。
これが産まれたばかりの赤ちゃんを病気から守っているのです。
また母乳にはIgAという抗体や様々に病原菌やウイルスから守ってくれる抗体が多く含まれているのです。
そのため母乳で育った赤ちゃんは病気になりにくく、またアレルギーにもなりにくいといわれています。
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アレルギー疾患の中でも年々急増しているのがアレルギー性皮膚炎(アトピー性皮膚炎)です。
アトピー性皮膚炎は、ほとんどが乳幼児期に発症することが多く、一般的には強い痒みや湿疹、また掻くことによって感染し炎症を起こす、などの症状がありますが、症状や経過には個人差が大きく、用例も様々です。
ただ良い、悪いを繰り返し、症状は改善されても、なかなか完治しないことが多いのです。
アトピー性皮膚炎の原因は大きく分けて「アトピー素因」と「アレルゲン」です。
アトピー素因とはアトピーになりやすい体質という意味で、生まれつきアレルギーを起こしやすい体質であるか、外部からの刺激に弱い皮膚を持っているかの、どちらかであることが言われています。
アレルギーを起こしやすい体質かどうかはいうのは遺伝によることが多く、家族や血縁の中にアトピーや喘息などアレルギー疾患を持った人がいるということです。
また外部からの刺激に弱いというのはアレルゲン(抗原)となるものによって、過剰な反応を起こしてしまうものです。
アレルゲンとなるものには、他のアレルギー疾患と同様にハウスダスト・ダニ・カビ・ペットまたは花粉・住宅建材の公害物質などが上げられます。
また卵や牛乳・蕎麦などの食物アレルゲンもあります。
これらのアレルゲンはアレルギーを引き起こす原因となるだけでなく、症状の悪化にも影響します。
ストレスなどの精神的要素や生活環境・生活のリズム・食事なども影響を与えてしまいます。
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アトピーやアレルギー体質の人にとっては、3大アレルゲンの小麦や卵・牛乳などを使ったケーキやスイーツは厳禁。
でも甘党の女性やお子様に我慢はとても辛いもの。
そこで卵や牛乳などの乳製品・小麦を一切使わないスイーツが注目されています。
手作り焼き菓子「ガトー」では、卵・小麦・乳製品を全く使用していないトリフチョコ、ベイクドドーナッツ、サブレ、クッキーなどを販売しています。
また生地に小麦使わず米粉や大麦を使用したり、クリームには乳製品を使わず、バーム油やトレハロース・甜菜等などで甘みを出したデコレーションケーキなどもあります。
アレルギー体質のお子様も安心して食べられるアレルギー対応ケーキ、ストロベリーケーキやチョコレートケーキもあります。
パウンドケーキやプチフルーツケーキもおすすめ。
小麦・卵・乳製品全て除去、小麦のみ除去など個々の原料に対応しているので、自分のアレルゲンに合わせて作ってくれるところもうれしい。
季節のフルーツを盛り込んだり、誕生日やお祝い用にデコレーションもしてくれる。
またアイスムースカップケーキは、米粉の生地の上にトレハロースやゲル化剤で作ったゼリーとムースをのせ、凍らせて食べればアイスクリームのような触感、解凍して食べればムースと、二つの味わい方のできるお得感。
ストロベリーや抹茶・かぼちゃにチョコとお味も豊富。
細かな食品表示もあり、お値段も手頃です。
通販、または大阪市豊中の実店舗にて販売。
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花粉症(アレルギー性鼻炎)の仕組みは、体内に入った花粉が鼻などの粘膜に付着して、花粉のなかのあるアレルゲン(抗原)を粘膜内の白血球のマクロファージがつかまえ、 HLA が花粉を異物と判断し、細胞に情報を送り、 抗体( IgE 抗体)をつくらせるのです。
この IgE 抗体は目や鼻の粘膜にある「肥満細胞」に付着し増殖します。
そして増殖が一定レベルに達するとヒスタミンやロイコトリエンといった化学伝達物質が放出します。
これが、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみという症状を引き起こすのです。
花粉症をおこすアレルゲンとなりうる花粉は、現在日本で約 60 種類ほどといわれています。
2 ? 5 月に症状が出る花粉症のアレルゲンはスギやヒノキですが、ウメ、クリ、クヌギ、ケヤキなどもなります。
5 ? 6 月にはシラカバもあります。
8 月後半から 10 月に症状の出る花粉症はヨモギ、ブタクサ、イラクサ、ススキ、カナムグラなどがアレルゲンで、通年で症状がでるイネ科の植物の花粉症もあります。
花粉症には耳鼻科での治療やヒスタミン薬などの処方もありますが、サプリメントで症状が緩和されたという例もあります。
ハーブのネトルは IgE 抗体の生成を抑制するのに効果があり、花粉の季節の2週間ぐらい前からの摂取で予防ができます。
ビタミンC、また甜茶やバラの花エキスはロイコトリエン・ヒスタミンの働きを抑えます。
マグネシウムはヒスタミンの放出量を抑えるのに効果があります。
βカロテンは鼻の粘膜を強くし、刺激に強くします。
ローズマリーやシソやミントなどシソ科の植物に多く含まれる黄色色素のルテオリンは、抗アレルギー作用があり、ペパーミントやティトリー・ユーカリなどは抗炎症作用をもち、ノドや鼻の腫れやかゆみを抑えてくれます。
ヨーグルトでも知られていますが、乳酸菌は花粉症の原因の一つともいわれる腸内環境の悪化を改善します。
もちろん、これらは食品として直接摂取することが可能なものもありますが、なかなか手軽に手に入れることもできないものです。
そこで手軽に摂取できる方法として、サプリメントを利用してみてはどうでしょう。
絶対的な完治を促すものではありませんが、予防や症状の緩和を目的として主治医に相談の上、取り入れてみてはいかがでしょうか。
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アレルギー性皮膚炎(アトピー)に効果があるといわれる温泉治療ですが、何処でもいいというわけではありません。
アトピーの炎症を悪化させてしまうのは肌の表面にある黄色ブドウ球菌が原因です。
これが繁殖し、皮膚炎を起こしますが、この黄色ブドウ球菌の殺菌に酸性のお湯が良いとされています。
硫黄水素泉や硫化水素泉、酸性水がジクジクと炎症を起こした肌を静め、イオン化した成分が皮膚から体内に入り皮膚組織を正常化させる効果があるのです。
万病の治療に良いとされている草津温泉は皮膚炎の治療にも有効です。
温度も高く透明なお湯はもちろん酸性です。
最近ではアトピーの治療に良いと注目されている温泉のひとつです。
また北海道の豊富温泉は古くから火傷に効く温泉として知られていますが、黄褐色の湯はアトピーの治療にも効果があります。
近くには宿泊できる施設もあり、湯治に来る人が後を絶ちません。
薬に頼るばかりの治療に変わって、注目されている温泉療法。
この温泉治療で症状が改善された例を見るとIgE地が劇的に下がっており、十分な効果が確認されているが、あくまで改善された例であって 逆に湯の効用に感化されただけでアトピー体質そのものの改善にはなっていないこともあるようです。
ステロイド薬の慢性的な使用によって副作用を起こしている場合の、ステロイド離脱には良いのかもしれませんね。
また低下している内蔵機能の活性やストレスの発散には最適でしょう。
しかしアトピーの症状と要因には人それぞれ異なったものがありますので、療養には医師に相談してから行ってください。
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アトピーに治療には免疫や炎症を抑えるためのステロイド薬や免疫抑制薬(タクロリムス)などの外用の塗り薬が使われます。
また痒みを抑えるために抗ヒスタミン薬などの飲み薬を服用したりもします。
しかし、それぞれに副作用もあり、長く続けてもそれほど効果が無いなど、人によっては有効な治療法で無い場合もあります。
このほかにもアトピーの治療には、当帰飲子や十味敗毒湯・消風散などの漢方薬、または煎茶など、薬剤だけでなく食事療法も用いられます。
しかし、アトピーは原因そのものが遺伝的な体質によるものが大きく、まだまだ解明できない部分があり、必ずしも有効な治療法が見つかっていないのも事実です。
乳幼児期に発症したアトピーが成人しても全く改善されず、辛い症状を抱えたままの人もいれば、12?15歳ごろには全くきれいに治ってしまったという人もいるのです。
また薬剤や食事療法では効果が無かったのに、温泉の水で症状が治まるという例もあるのです。
この温泉がアトピーに良いのは、皮膚炎の治療には酸性水がよいからです。
温泉にはアルカリ性と酸性の温泉水がありますが、アトピーの治療によいのは、酸性の温泉です。
酸性には殺菌作用があり、皮膚炎でジュクジュクした皮膚を治すには酸性水で洗うのがよいといわれます。
一般的な家庭の水道水には塩素が含まれており、皮膚炎には良くないのです。
アレルギーの改善に免疫は大きなかかわりがありますが、そこでも体質の酸性度を変えることの重要性が認められています。
アルカリ体質はメンタル的な部分でも楽観的であったり、前向きなことが多く、免疫力や自然治癒力を高め、アレルギー症状の改善に効果があるのです。
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初めてピアスをつけたら、かぶれて大変なことになってしまった!なんてことはありませんでしたか?それはきっと金属アレルギーでしょう。
ピアスは皮膚に穴を開けて直接皮下組織に金属が触れるため、金属アレルギーが起きやすいのです。
金属アレルギーとは、アレルギー性接触皮膚炎といい、アクセサリーや下着についている金具など、身につけている金属が汗や体液で溶けてイオン化し、体内に入り拒絶反応を起こすことです。
症状としてはかぶれや痒みなどが多く、赤く腫れてくることもあります。
アレルギーを起こしやすい金属としては、ニッケル・コバルト・クロム・亜鉛・マンガン・銅などがあります。
金・銀・プラチナは比較的アレルギーを起こしにくいとは言われていますが、皮下組織に直接針をさすピアスなどではアレルギーを起こしてしまうことも多いようです。
アレルギーを最も起こしにくい金属としてはチタンがよく言われますが、最近ではこのチタンを金具の部分に使ったピアスが良く売られています。
金属アレルギーは誰でもがなるというわけではありませんが、一度反応を起こしてしまうと再び同じ金属に接触すると、ほほ必ずといっていいほど、またアレルギー反応を起こします。
では金属アレルギーを起こしやすい体質というのがあるのでしょうか。
金属は酸性に弱いという性質を持っているため、汗や体液に溶けやすくなります。
したがって、汗をかきやすい人、また皮下組織に浸透しやすいような角質層の薄い人などはアレルギーを起こしやすくなります。
また冬よりも、汗をかきやすい夏のほうが当然アレルギーが起きやすく、不衛生な環境にあると反応しやすくなります。
ですから、アレルギー体質だと疑われる人は身に着けないことが一番ですが、まずパッチテストなどで自分が反応を起こしてしまう金属をあらかじめ特定するのもひとつの方法でしょう。
その上で安全な金属を選んで身につけるとか、汗をかきやすい夏場は避けるなど注意することも大切です。
また特にピアスなど接触頻度が高く、密接なものは常に消毒をし、清潔に心がけましょう。
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国民の30%以上がなんらかのアレルギー疾患を持つといわれている現代ですが、中でもその10%は食物アレルギーなのです。
多種多様かする食文化の中で、私たちはアレルギーを引き起こす要因を含む食品添加物や食材を、知らずに摂取しているかもしれないのです。
2001(平成13)年には食品衛生法で、卵・乳・小麦・落花生・蕎麦の特定原材料5品目の表示が義務付けられました。
これは「重篤度(症状が非常に重いこと)な症例数の多いアレルギー物質を含んだ食品については、必ず表示して販売するというものです。
ついで、2004(平成16)年はバナナや海老・カニ・あわび・イカ・豚肉・鶏肉・オレンジなどの20品目の特定原材料の表示が推奨されました。
加工品では個々の原材料表示の後に含まれるアレルギー食品の表示がされていますが、チーズやバターなど乳が含まれていることが容易に理解できる食品に関しては、わざわざ「乳」と表示されないこともあります。
うどんに含まれる「小麦」も同じです。
また、その商品自体に特定原材料が使用されておらず、材料表示欄にもアレルギー物質の表示がなくても、たとえば「同じ製造工程で落花生を使った製品を製造しています」や「本品はそばを原料にした商品と同じ工程で作られています」という表示がされていることがあります。
これは一般的にアレルギー症状が現れるとされるアレルギー物質のたんぱく質が数ppm(1ppmは100万分の1)以上のときには、表示することが義務付けられているため、同じ工場での生産過程において飛散したアレルギー物質の混入が予想される場合には、あらかじめ知らせる必要があるからです。
アレルギー疾患を持たない人にとってはなんと言うことも無い表示ですが、食物アレルギーを持つ人にとってはアナフィキラシーを起こしかねない重大な注意点なのです。
最近ではアレルギー表示を徹底していることを大々的にとりあげて、食の安全に取り組んでいる店もあります。
大手コンビニの「ローソン」では、各店舗で販売しているファーストフードについても個々に細かなアレルギー表示をしており、消費者に安心を促しています。
生活協同組合(coopコープ)でも店舗で販売している商品のパッケージに原材料・アレルギー食品の表示がしてあるのはもちろん、共同購入や個配のときの「お買い物めも」の商品案内欄にも特定5品目もチックがしてあり、見落としが無いよう注意を促してくれます。
命にかかわる大事なことだからこそ、アレルギーに対する周囲の理解と協力が必要なのです。
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