三六災害(さぶろくさいがい)の復興として大鹿村の大西公園には桜の樹が何種類も植えてあります。この桜を 40年以上もの間、1本1本植えて育ててくださっているのは「桜の会」のみなさんです。
昨年まで、あけちゃんのお父さん「小野のおじ様」が会長をされていました。
昨年のさくらまつりに「あんだんて」みんなで 大西公園の桜見物に出かけ、素晴らしい桜の花に感激しました
珍しい海外から来た桜や新種の桜を、小野のおじ様に紹介していただきながら、私たちの生まれる少し前の災害の大きさを知りました。
毎年、桜が満開になると思い出すお友達がいます。
あけちゃんが大鹿で同級生だった「みどりさん」
3年前の春、あけちゃんの元に同級生から『みどりさんが大変な病気で入院していてみんなに会いたい・・・と言っているからお見舞いに行かない?』と連絡があり、諏訪日赤病院にお見舞いにいきました。
懐かしい話や子供の話をする中で「あけちゃんのお仕事は?」と聞かれ、お箏を指導していること、ボランティアで演奏活動をしていることを話すと「わたしにも演奏を聴かせて!」と。
みどりさんは白血病で余命わずか・・・と聞いて あけちゃんは、なんとしても演奏してあげたいと思ったそうです。
それから、下伊那日赤病院の職員の皆さんのご協力をいただいて「あんだんて」は、諏訪日赤病院に演奏に伺う事が出来ました。
同じ病棟に入院している患者さんや家族の方が集まってくださり、涙がいっぱいな演奏会になりました。そこで演奏した「さくら(森山直太郎)」「幻想曲さくらさくら」は、みどりさんの故郷・大鹿村を思い出しながら
わたしたちの演奏で涙して聴いてくださったみなさんに感謝の気持ちでいっぱいになりました
それから数日後、みどりさんはおだやかに旅立たれました。告別式の日 家族の方から「演奏に来ていただけて幸せでした」とお礼を言っていただいたそうです。
わたしたちもみどりさんとの良い思い出ができ「幸せ
」とおもっています。
今年の大鹿さくらまつり(4/14)の演奏依頼がきました。みどりさんとの思い出を大切にしながら演奏させていただきます。