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来年の世界選手権(クロアチア)予選を兼ねたハンドボールの男子アジア選手権第4日は20日、イスファハン(イラン)で行われ、1次リーグB組の日本はアラブ首長国連邦(UAE)に44−27(前半21−17)で大勝し、通算1勝1分け1敗とした。UAEは3連敗。
日本は堅守から攻撃のリズムをつかみ、素早い展開や速攻で末松誠(大同特殊鋼)らがゴールを量産。GK四方篤(ホンダ)の好セーブも光り、17点差をつける今大会初勝利で各組上位2カ国が進出する準決勝へ望みをつないだ。試合はレバノンの審判員が担当した。
B組の韓国はサウジアラビアに苦戦しながら31−30で競り勝ち、3連勝で準決勝進出が確定。サウジアラビアは日本と同じ1勝1分け1敗となった。A組のクウェートはレバノンを29−22で退けて3連勝し、バーレーンは中国を35−29で下して2勝1敗とした。(共同)
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★大勝で準決勝に望みつなぐ
日本が重苦しい雰囲気を吹き飛ばし、世界選手権切符の絶対条件となる準決勝進出へ望みをつないだ。35歳のGK四方が要所で美技を連発し、攻撃にリズムを生んだ。特に後半は素早い展開力や速攻がさえ、UAEに17点差で大勝。酒巻監督は「想像以上に得点ができた」と安堵(あんど)の表情だ。
エース宮崎が「周囲を生かすプレーを心掛けた」と言う通り、自らアシスト役に回って攻撃をリード。得点源の末松が「持ち味の速攻がうまく成功した」と言えば、技巧派サイドの豊田は「少なくとも10点差以上で勝ちたいと思っていた」と自信を取り戻した様子だ。
序盤はレバノン審判員の不可解な判定に「ちょっと不信感を抱いた」と酒巻監督。だがGK四方や海道の豊富な運動量が嫌な流れを変えた。蒲生総監督は「苦境を脱し、チーム全体が一皮むけた感じだ」と表現した。
勝ち点で並ぶサウジアラビアを得失点差で7点リードする。ただ日本は21日にカタール戦、サウジは22日にUAE戦を残す。チーム最年少で23歳の海道は「他国を気にせず、次も1点、1点を積み上げていくしかない」と口元を引き締めた。(共同)
★また「中東の笛」?
日本−UAEを担当したレバノン人審判員の判定に、蒲生総監督は何度も首をかしげた。日本側にやや不利ともとれる判定があり、選手の多くも「少し気になった」と話したが、国際ハンドボール連盟(IHF)のコズコフ競技委員長は「判定は公平だった」と断言した。
「単純に審判員が未熟なだけだった可能性もある」と酒巻監督。宮崎が「とにかく落ち着いてプレーすること」というように、選手たちは取り乱すことなく得点を重ねた。(共同)
◆酒巻清治・日本代表監督の話 「準決勝進出へ得失点差の争いが絡んでくると思うので想像以上に得点できてよかった。GK四方も要所で美技を見せてくれ、速攻につながった。後半は自分たちのハンドボールができた。」
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気になるけど、弱いんでしょ?
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