欧州に君臨したハプスブルク家が１６世紀に創設した伝統を持つ、ウィーンの「スペイン乗馬学校」は１５日、女性の騎手見習いを史上初めて採用したと発表した。英国のサジョナ・モレルさん（１７）とオーストリアのハンナ・ツァイトルホーファーさん（２１）。外国籍の見習い採用も初めてという。

　後脚を使う「跳躍演技」など古典的高等馬術を継承してきたスペイン乗馬学校は、演技用の馬がリピッツァ種と呼ばれる白馬で、スペイン産の馬の血を引くことから「スペイン」の名を冠している。

　ウィーン中心部の王宮内にある室内演技場は観光スポットとして有名で、年間約２５万人が訪れるという。「夢がかなった」と話すモレルさんら女性２人は同時に採用された男性２人の騎手見習いとともに修行を積み、騎手を目指す。騎手になるには８年から１０年が必要という。 （共同）

スポニチ

乗馬も男の世界だったんだね。