前回に引き続きまして、赤ちゃんの血液の病気についてご紹介していきます。 ここでご紹介します症状や治療法を知識の一つとして覚えていただければ嬉しく思います。
血友病(ケツユウビョウ) ・この病気は遺伝する疾患として有名で、先天性の血液凝固障害と言われています。 出血を自然に止める役割をしている血液凝固因子が不足していることが原因で、些細な出血でも止血しにくくなってしまいます。 根本的に治すことは、今の時点では難しいと言われています。 症状としては、些細な外傷や刺激によって出血しやすく痛みや腫れを伴い、鼻血も出やすくなります。 また、頭蓋内出血などを起こした場合は死にいたることもあります。 治療としては、現在のところ根本的治療法はないために、血液凝固因子を注射する方法が原則とされています。 以前は血液製剤を使っていましたが、エイズウイルスや肝炎ウイルスの感染が問題になりましたが、現在使われているものは改良させたものですから安全です。 普段の生活では転んだり怪我をしないような配慮と注意が必要となります。
伝染性単核球症(デンセンセイタンカクキュウショウ) ・この病気はウイルス感染によって、リンパ球が異常に増加してしまいます。 また、肝機能障害なども起こります。 このウイルスにはほとんどの子供が感染すると言われていますが、発病することはほとんどありません。 潜伏期間は6週間から8週間で発病します。 症状としては、高熱が出て首のリンパ節が腫れ、肝炎をおこした場合は肝臓や脾臓が腫れてしまいます。 喉の痛みや食欲の低下、上まぶたの腫れなども挙げられます。 治療としては、安静を保つことと、薬物療法となりますが、赤ちゃんの高熱が続き、発熱が1か月続くような重症の場合は入院が必要になります。 とにかく風邪にしては少し感じが違うなどと違和感を覚えたらすぐに病院へ行くことをお勧めします。
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