●『小説 真夜中の弥次さん喜多さん』(河出書房新社・文庫) ●しりあがり寿 ●読んだ日:2005年05月21日。 ●コメントとか:このころあんまり紙媒体でお話を読んでなくて、久々の活字っていうのもあったのかもしれないけど、ものすごくよかった。 漫画の絵と映画のキャストを想いながらだったしちょうストライク。 とか言って漫画をちゃんと読んだことないし、映画も観てないけど。 だからそのふたつはどうかわかんないけど、小説はストイックな内容で深いこと書いてるよ、余すことなく精神世界。 たぶん映画は全然ちがうテンションなんじゃないかなぁ。 弥次喜多のふたりはリアル(本文中ではリヤル、だったかも)を探しに旅に出るのだけど、実際リアルなんてのは、残酷だったり失望だったり寂寥だったりの中にある、ような気がするからこういう感じになるのやも。 でもそういった世のマイナスと思われてるようなものを、誇張したり飾ったりせずに、ありのまま流してる。 だからただひとこと、暗い、では片付かない。 なかでも「水の宿」の章がとくにすきな雰囲気でした。
あ〜うまく言えない(怒)。 とりあえず読んでみてよ、そしたらわたしの言いたいことわかると思うから(なにこのおわりかた)。
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