“太陽と情熱の街”スペイン・バルセロナで、マイクロソフト（ＭＳ）とグーグルが、アップルに宣戦布告した。１５日から１８日まで開かれた世界最大規模の携帯電話の見本市「モバイルワールドコングレス（ＭＷＣ）」。主戦場となった高機能端末スマートフォン市場で独走するアップルの「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」に待ったをかけることができるのか。ＭＳとグーグルは、自慢のＯＳ（基本ソフト）に命運を託す。

「自社開発のマイクロソフトフォンを発表する」　　「（人気スマートフォンの）ブラックベリーを製造するカナダのリサーチ・イン・モーション（ＲＩＭ）を買収する」

マイクロソフトがＭＷＣ初日の１５日にバルセロナ市内の高級ホテルで開く記者会見をめぐり、現地ではさまざまなうわさが飛び交った。

会場には収容人数をはるかに超える３００人以上の報道関係者が押し寄せ、あふれた多数の記者は、会場外でモニターの同時中継を見つめた。

悠然と登場したスティーブ・バルマー最高経営責任者（ＣＥＯ）は「われわれはマイクロソフトフォンを作ることもなければ、ＲＩＭを買収することもない」と、開口一番にうわさを否定。そしてスマートフォン用の新ＯＳ「ウィンドウズフォン７」を発表した。