クラシック音楽のCD&DVDを紹介しています。

2005年 05月 の記事 (9件)

 5月に恋をすることから始まる『詩人の恋』は、恋の歌ばかりを16曲、ハイネの詩にシューマンが曲をつけました。

 1曲目の「美しい五月に」は、つぼみが咲き始めた五月に、僕の心にも恋が芽生えた・・・という歌で、一度聴くと忘れられないくらいの、美しいメロディーが魅力です。

この1曲目の前奏が始まった瞬間から、ハイネの恋の世界へと引き込まれてしまいます。

ぜひ『詩人の恋』聴いて下さいね。

オススメCDはAmazonで購入できます。甘い歌声のボストリッジが歌っています。
シューベルト&シューマン名歌曲集  Listen
演奏: ボストリッジ/ドレイク


Amazonで楽譜も一緒に購入できます。こちらです。
2005 05/29 23:39:19 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
「マ・メール・ロワ」とは、英語で『マザーグース』という意味で、シャルル・ペローの童話集のことです。

シャルル・ペローの童話集っていったいどんな作品があるのかというと、実はとっても有名な作品がたくさんあります。

「眠れる森の美女」「赤ずきんちゃん」「青ひげ」「長靴をはいた猫」「サンドリヨン(シンデレラ)」等・・・。

ディズニーで有名になった作品がたくさんあるのですが、元はといえばシャルル・ペローの童話なのです。

さて、この曲『マ・メール・ロワ』についてですが、これは作曲者のラヴェルが知人の子供のために書いたものです。

子供でも弾けるようにと、テクニック的には簡単な曲なのですが、ニュアンスや、音色なと、音楽的にはとても中身のある曲で、子供向けというよりは、大人の音楽といえる作品でして、さずがラヴェルという感じですね。

オリジナルはピアノ連弾ですが、後にオーケストラにも編曲されていて、どちらででもよく演奏されています。

全部で5曲からできています。


1.「眠りの森の美女のパヴァーヌ」 ディズニーの映画でも有名なあの「眠りの森の美女」のお話からで、王女が魔女の呪いで紡ぎ車の棘に刺さって 100年の眠りに落ちた王女フロリーヌ姫に、優しくささやきかける子守歌です。Listen

2.「親指小僧」 親指小僧(一寸法師)は貧しくて、父親に森に捨てられます。一寸法師は帰ろうとして道しるべにと、パンくずを道しるべにと置いていくのですが、すべて鳥たちに食べられて迷子になってしまいます。Listen

3.「パゴダの女王レドロネット」 パゴダ(中国の陶製の首振り人形)の国の王女レドロネットに恋をするへびのお話です。レドロネットが服を脱ぎ、お風呂の中へと入ると、パゴットとパゴティーヌが歌い、そして楽器を奏で始めます。それはクルミの殻で作ったテオルボや、アーモンドの殻で作ったヴィオールなどでした。それは彼らの大きさに合わせた楽器でなければいけなかったから・・・。と、楽しい場面の曲で、まさに中国風の五音音階からなる嬰へ調の舞曲です。Listen

4.「美女と野獣の対話」 ディズニーで有名なあの話です。
化け物の野獣の心は温かいとわかっていながら、美女は野獣という姿をどうしても受け入れる事ができずにいたのですが、求愛を受け入れるのです。
そうすると、呪いが解けてきて、野獣はもとの王子の姿へと変身します。

5.「妖精の園」 「眠りの森の美女」の後半で、王女が100年の眠りから目覚めて王子と結ばれる情景を表現しています。

紹介するCDはオリジナルであるピアノ連弾の演奏が聴けます。
 ←クリック(アマゾンで購入できます)

Listen 視聴のCDは演奏者が異なります。視聴のCDはこちら


連弾楽譜

ラヴエル曲集3 連弾

とても夢のある童話を、音楽で味わって下さいね。
2005 05/20 21:04:51 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
バレエ音楽の傑作というと、チャイコフスキーが作曲した

〜ロマンチックな『白鳥の湖』
〜魔法の世界の『眠りの森の美女』
〜軽快で幻想的な『くるみ割り人形』


この3つでしょう。これらは”3大バレエ音楽”と言われています。

その1つ『くるみ割り人形』を紹介します。

ストーリーはよくご存知と思いますが、簡単にお話すると、
主人公のクララは、ドロッセルマイヤーおじさんからくるみ割り人形をプレゼントされます。そのくるみ割り人形が王子様に変身して、クララは王子様にお菓子の国へと招待され楽しい時間を過ごします。最後は一夜の夢から目覚めて終りです。

オススメのCDは、3大バレエ音楽のハイライトばかりを収録した一枚です。

『チャイコフスキー:バレエ組曲「眠りの森の美女」』
  Listen 視聴:花のワルツ


DVDもあります。再リリースで兼価で購入できるようになりました。CDよりお得ですよ。こちら

センダックの大人の絵本も夢があってステキです。プレゼントにもいかがでしょうか。こちら



2005 05/18 09:31:57 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
クラシック音楽というと、とても真面目で、難しいと思っていらっしゃる方が多いと思いますが、中にはとてもユニークな作品があるのです。

この「動物の謝肉祭」を作曲したサン=サーンスは、友達に頼まれて、謝肉祭の音楽会の為にこの曲を作ったのですが、皮肉やジョークなどを交えて、かなりユニークに仕上げたので、出版することをしぶっていたようです。

皮肉にもこの遊び感覚で作曲したこの「動物の謝肉祭」が彼の代表作のようになってしまいましたが・・・。

これからちょっとだけこの曲をご案内します。

曲の始まりは、序奏そして動物の王のライオンから登場します。
ちょっと聞いてみて下さい。
Listen

なんだかライオンがえらそうに行進している姿が浮かびそうですね。

次は曲に含まれている皮肉の一部を紹介します。
みなさんはオッフェンバックの「天国と地獄」からカンカンはご存知ですよね。この速い曲をゆっくり演奏して、のろまな”かめ”にしてしまいます。こちらも聞いて見てください。
Listen


あとはとても美しくて有名な「白鳥」です。
Listen

この曲は名曲なのでご存知だと思いますが、チェロによって奏でられるこんなに美しい音楽もこの「動物の謝肉祭」の1曲です。
この曲は単独で演奏される事もよくあります。

「動物の謝肉祭」には、このような音楽が全部で14曲入っています。子供から大人までどんな方でも楽しく聴けると思います。ぜひ聞いて下さいね。

『サン=サーンス : 動物の謝肉祭 』


視聴の音楽はこのCDとは異なります。

視聴のCDや曲目解説は100選これだけは聴いておこう!「動物の謝肉祭」で紹介しています。
2005 05/16 10:55:28 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
「アダージョ」とは、《遅く》という音楽の速度記号で、ゆっくりとしたテンポで演奏するという意味なのですが、もともとは《くつろぐ》という意味があり、”ゆっくり”よりかは”ゆったり”というほうがピッタリでして、癒しの音楽とも言えるでしょうか。

その《くつろぐ》のにぴったりの音楽を集めたCDが、この「アダージョ」で、しかもすべてカラヤン&ベルリンフィルという、かなり贅沢な演奏ばかりです。

お茶でも飲みながらゆったりとした気分でぜひ聴いて頂きたい・・・。

カラヤン・アダージョ
 
Listen (再生には多少時間がかかります。)

曲目リスト
1.交響曲第5番~第4楽章:アダージェット(マーラー)
2.カノン(パッヘルベル)  Listen
3.タイスの瞑想曲(マスネ)  Listen
4.交響曲第3番~第2楽章:アンダンテ(ブラームス)
5.シンフォニア「聖なる墓に」~第1楽章:アダージョ・モルト(ヴィヴァルディ)
6.「ペール・ギュント」第1組曲~オーゼの死(グリーグ)
7.ディヴェルティメント第15番~第4楽章:アダージョ(モーツァルト)
8.アダージョ(アルビノーニ)  Listen
9.交響曲第7番~第2楽章:アレグレット(ベートーヴェン)
10.G線上のアリア(バッハ)  Listen
11.悲しきワルツ(シベリウス)
 
カラヤン『アダージョ』シリーズはこちらでたくさん紹介しています。
2005 05/13 13:11:53 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
みなさんは、『春』といったら、どんなイメージをお持ちですか?

今日紹介するヴィヴァルディの『春』、正確には”ヴァイオリン協奏曲集《四季》より『春』”ですが・・。
この曲の始めのメロディーをちょっと思い出してみてください。

知らんなぁって思っていても、聞いてみると”あ〜あれかぁ!”って、たぶんどなたでも思い出すと思いますよ。
それくらい有名な曲です。

実はこの曲には、ヴィヴァルディがつけた14行詩の"ソネット”がついていて、この始めのメロディーは≪春がやってきた!楽しげに≫って言ってるんです。

ソネットと照らし合わせて音楽を聴くと、イタリアの春、それもヴィヴァルディの時代の春をこの詩と曲で感じることができるのです。

実にうまく詩をそのまま音楽にして表現しているんで、これを知るとこの作品がなんでこんなに名曲として親しまれているのかがよくわかると思います。

第1楽章
春がやって来た。楽しげに
小鳥は幸せに満ちた歌を歌い、喜んで春を迎える
泉はそよ風に誘われて
甘いせせらぎの音をたてる。そのうちに
空は黒雲に包まれ、稲妻がとどろき
雷鳴が春の到来を告げる
やがて嵐は去り、小鳥が再び
喜びの歌声をあげる


おもしろい演奏を紹介します。こちらはピアノ4台で4人のアンサンブルで春を演奏しています。
同じ楽器で2人でもなかなか合わないのに、4台4人でばっちり!すごいですよ・・・。

>>Start
2005 05/09 23:14:59 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
からたちの花は、山田耕筰/作曲、北原白秋/作詞、2人のコンビの作品として、とても有名な曲です。

からたちの花が咲く頃になると、故郷を思い出すという、なんとも悲しくて、せつない歌ですよね。

このCDは畑儀文さんが歌っています。
ちょっとポピュラーな曲も入っていて、がっかりですが、演奏はジーンと伝わるものが感じられます。

年配のかたにとっては『この道』や、『赤とんぼ』等、懐かしい曲がたくさん入っているので、とても楽しく聴いて下さいます。

世界のネットショップ”アマゾン”では、簡単に安心して購入できます。
送料も¥1500以上でしたら無料で、包装もしてもらえますので、おしゃれなプレゼントにもなりますよ。


 ←クリック

曲目リスト
1.初恋
2.この道
3.日々草
4.見上げてごらん夜の星を
5.からたちの花
6.北上夜曲
7.くちなし
8.琵琶湖周航の歌
9.荒城の月
10.早春賦
11.夏の思い出
12.雪の降る町を
13.椰子の実
14.知床旅情
15.あざみの歌
16.赤とんぼ


【楽譜】山田耕筰歌曲集

からたちの花の歌詞などはこちらで紹介しています。ぜひお立ち寄り下さい。


2005 05/06 00:17:40 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
「ピエ・イエス」『レクイエム』の中の1曲です。

『レクイエム』とは《死者のためのミサ曲》で、死者の魂をなぐさめて、しずめる音楽です。

いろんな作曲家が『レクイエム』を書いていますが、一番有名なのはモーツァルトでしょうか・・・。

そのほかに、フォーレやブラームスや、ブリテンといった多くの作曲家がレクイエムを書いていますが、「ピエ・イエス」はすべての作曲家の『レクイエム』に含まれているとは限りません。

フォーレやデュリュフレの『レクイエム』の中で歌われる「ピエ・イエス」は、短くてとてもシンプルですが、この1曲だけを聴いても心が洗われるような神聖な音楽が味わえます。

多くはソプラノによって歌われますが、オリジナルはボーイ・ソプラノとなっています。

ソプラノの演奏でもこの曲の良さは伝わりますが、ボーイ・ソプラノの天使のような声で歌われる「ピエ・イエス」からは、聴き手が自然体でいられるような特別な空気が感じられるんです。



下に紹介しているCD《ピエ・イエス〜安息の日》は、いろんな祈りの歌が聴けます。
レクイエム全曲を1つ聴くよりもかなり聴きやすいので、レクイエムを聴いたことのない人はこのCDから聴いてみるといいかと思います。
第二弾もありオススメです。

《ピエ・イエス〜安息の日》

 

曲目リスト
1.レクイエムop.9~ピエ・イエス(デュリュフレ)
2.ラシーヌの讃歌op.11(フォーレ)
3.レクイエム~ピエ・イエス(ロイド=ウェッバー)
4.タイースの瞑想曲(マスネ)
5.レクイエムK.626~ラクリモーサ(モーツァルト)
6.ミサ曲第6番変ホ長調D.950~マリアより生まれ(シューベルト)
7.パヴァーヌop.50(フォーレ)
8.レクイエムop.89~ピエ・イエス(ドヴォルザーク)
9.同~ラクリモーサ(ヴェルディ)
10.オラトリオ「死と生」~審判(グノー)
11.レクイエムop.5~ラクリモーサ(ベルリオーズ)
12.同~ピエ・イエス(フォーレ)   Listen
13.戦争レクイエムop.66~ラクリモーサ(ブリテン)
14.レクイエムop.9~ピエ・イエス(デュリュフレ)  Listen

ピエ・イエス解説、オススメCDはこちら



先日、尼崎で起きた悲惨な列車事故でたくさんの方が犠牲になりました。

どうか安らかに眠られますようにと、心よりお祈り申し上げます。

あわれみ深い主、イエスよ、
安息を彼らに与えたまえ。
永遠の安息を彼らに与えたまえ。 「ピエ・イエス」より
2005 05/04 00:14:29 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー
今話題のクラシック音楽コメディー漫画”のだめカンタービレ”で、最近クラシック音楽が注目されていますよね。

とてもうれしいことです。

クラシック音楽は、何百年も前に生まれたものが、今も多くの人に愛されて残っています。

そういう作品にはやはり飽きがこない魅力があるからでしょう。

その魅力を知っていくと、クラシックを聴く楽しみが増すのですが、いきなり難しいのを聴いても、しんどいだけですよね。

そこで、”これから”クラシックを聴こう!という方に、”これから”聴くと気軽に楽しく聴けるのでは?というCDを紹介しようと思います。

たくさん聴いていくとだんだん興味が沸く作品が見つかっていくようになっていくと思います。そのきっかけとしてお役に立てればと思います。

視聴できるCDもありますので、気に入ればぜひ購入してたくさん聴いて下さいね。

よろしくお願いします。
2005 05/03 11:46:45 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー