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【クライストチャーチ(ニュージーランド南部)=受田至弘】国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は28日、クライストチャーチ・コンベンションセンターで新規登録の審議を行い、日本が推薦した島根県大田市の「石見銀山遺跡とその文化的景観」の世界遺産登録を決めた。
同遺跡はユネスコ諮問機関から「登録延期」を勧告されたが、日本政府などの働きかけもあり、“逆転登録”となった。日本の世界遺産登録はこれで14件目で産業遺跡では初めて。
同遺跡については、ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議(ICOMOS)」が5月、遺跡の普遍的価値の証明が不十分として、「登録延期」を勧告した。日本側は「李氏朝鮮の国史やヨーロッパの地図などで、銀山が東西の文明に影響を与えたのは明らか」などと反論していた。
世界遺産には2006年までに138か国計830件が登録され、国内では「原爆ドーム」(広島県)などの文化遺産10件と、「知床」(北海道)などの自然遺産3件が登録されている。
文化庁によると、同委員会は世界遺産が増え過ぎて管理が困難として登録を抑制しているといい、登録の採択率は04年の82%から06年は64%まで落ち込んでいる。
(2007年6月28日13時45分 読売新聞)
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