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今年に入って死亡事故が多発し、増加率が全国ワースト1となっていることを受け、県警は31日から9月9日までの10日間、「交通死亡事故多発非常警報」を出し、取り締まりや指導を強化する。30日、県警は緊急の対策会議を開き、14の交通関係団体に協力を求めた。
県内の交通事故で亡くなった人は29日現在で58人で、昨年同時期に比べ24人の増だ。県内の過去5年間の平均56・4人も上回った。30日にも79歳の男性が1人死亡した。
事故を分析すると、死者58人中、高齢者が6割の34人(前年同時期比13人増)を占める▽交差点事故が4割の23人(同16人増)▽夜間の死者が5割の30人(同13人増)となっている。
県警は7月20日から40日間、取り締まりなどの強化作戦を行ったが、死亡事故は昨年より4人多い12人で、減少に歯止めがかからなかった。
30日の緊急対策会議で坂明県警本部長は「交通安全運動は一定の効果をあげているが、死亡事故の多発傾向に歯止めがかかっていない。総力をあげて取り組み、県民の思いやりと配慮のある運転に結びついてほしい」と呼び掛けた。
14団体のうち、県老人クラブ連合会は「非常警報発令の文書を40市町村に発送し、各地の高齢者を対象に交通安全教室を開く」と対策を示し、県自転車軽自動車商業協同組合は「自転車の運転マナーが悪い場合は、徹底的に指導してほしい」と県警への要望を出した。
山田邦忠・県警交通部長は「9月中の死亡事故は昨年の7人以下に沈静化させたい。夜間の対歩行者事故が増えているので、自動車のライトは原則上向きにする指導をしたい」とまとめた。
2007年08月31日 asahi.com
暗い道は危ないですよねぇ。
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