過労を理由に静養していた民主党の小沢一郎代表は31日午前、党本部で開かれた常任幹事会に出席し、続投を宣言した安倍首相について「過半数を選挙で失ってもなお内閣が存続するなどという非常識なことをまかり通そうとしているが、そんな手前勝手なことは国民の理解を得られない」とこき下ろし、厳しい対決姿勢を示した。
小沢氏は参院選の投開票日の29日夜から静養していたが、常任幹事会の冒頭、多少顔色は悪かったものの「大丈夫だ」と宣言。選挙期間中、与党を過半数割れに追い込めなければ政界引退を宣言していたが、「もうしばらく永田町でご厄介になると思う」と笑いを取った。
参院選で民主党が大勝したことについては、「みんなが一生懸命に力を合わせればこういう結果が出る」と満足げに語ったが、「第一目標は達成できたが、本当の勝負はこれから。参院を大きな戦いの場としながら最終目標に向かいがんばっていきたい」と述べ、民主党が議長などの主要ポストを握る参院で攻勢を強め、政権交代を目指して早期衆院解散・総選挙へと追い込む意気込みを示した。
この後、小沢氏は記者団に対し、「いまの安倍内閣のやり方、あるいはやろうとしていることに対する(国民の)不信任の表明だ」と選挙結果を総括。安倍首相の続投についても「憲政の常道からいって非常識な理屈の立たないことだ」と批判し、「自民党内にはこの非常識を非難する声すら起きない。それこそ憂うべき状態。国民は許さないし、常識に反した行動がいつまでも続くとは思っていない」と切り捨てた。
小沢氏は30日、今回の参院選全候補者と次期衆院選の立候補予定者に「お礼と誓い」と題した檄文(げきぶん)を送付しており、そこには「安倍自民党の暴走に参議院で歯止めをかける」との文字が躍っている。
体調については「疲れている」と述べたが、次期衆院選の候補者選定作業を「できるだけ早くやる」と語った小沢氏。政権交代への次なる一手が注目される。
ZAKZAK 2007/07/31
顔つきが違うとか言われてるよね。 ワルに戻ったかな。
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