
写真は松島遊覧船上からのものです。
僅か2泊3日の小旅行でしたが学ぶところは多かったです。
なんとこの3日間で、宮城県、岩手県、青森県の3県を回わったのです。長野県を中心に考えますと、長野県、静岡県、愛知県、または長野県、新潟県、群馬県、または、長野県、岐阜県、滋賀県、その他あれこれの組み合わせで回ると言うことになりますが、こんな広範囲でお客様を飽きさせないでツアーを組めるものかと帰ったら調べてみようと思いました。まさに面の観光でした。
朝3時半に家を出て4時からバスで中部国際空港に向かい、8時フライト、9時少し過ぎに仙台空港、塩竃神社、松島、松島湾遊覧船、瑞巌寺、中尊寺、繋温泉(NHKどんど晴れに出てきた温泉)ここで一泊。翌日は繋温泉から浄土ヶ浜、龍泉洞地底湖、北山崎展望台、渋沢公園、古牧温泉ここで一泊。3日目は古牧温泉から奥入瀬渓谷散歩、十和田湖遊覧船、発荷峠展望台、南部鉄製品手作り工場見学、花巻空港、18:00発の空路で名古屋、バスで飯田へ。飯田に着いたのが23:00近く、かなりの強行軍でしたが、支払ったお金より十分に価値のある旅行でした。
宿泊施設は、キンキラキンのホテルや旅館ではなく、昔作った大型の施設でしたがその分お安いのだと思います。食事も昼食は、会社の旅行と同じレベルでこれといったものはなかったのですが、夕食、朝食はどちらもバイキングで、飯田近辺のバイキングなら一食3,500円くらいの感じでしたが、種類が豊富で一品一箸づつ取っても食べきれないぐらいでした。お米は新米を使っていましたので美味しかったです。
お風呂について言えば、信州は温泉大国なので泉質は、私は信州の温泉の方が良いなと思いました。
お酒と地ビールも途中目についたものは全て飲んでみましたがこれも信州の方がいつも飲んでいる所為か軍配は信州だと思いました。
景色については、松島、十和田湖のように海や大きな湖が飯田近辺には無いことと、諏訪湖はありますがその清らかさと言うことでは、比較にならないくらい奥州の方がすばらしいです。
奥入瀬渓流については、都会の人達には珍しいと思いますが、信州の渓流の方が迫力があり、岩肌に苔むした岩石の石庭風の風景も、大鹿村の山奥にある風景とは比べ物にならないものでした。
神社仏閣、歴史については、藤原三代が栄えたところと言うこと、芭蕉が歌ったところと言うだけあって、奥州の方が良いかなと思ったのですが、義経弁慶が最期を遂げたと言うことなどもあり、見所は多いです。
参加者を見ますと、団塊の世代が多く見られ、その中に僅か若者の姿が見られるという風で、これからの観光業界は団塊の世代をターゲットにして企画立案をしていかないと成り立たないように思いました。
計4回のバイキングをしたのですが、食堂の広さは大結婚式場の広さほどあり、そこがいっぱいになるほどお客様が多いのです。売り子さんにお聞きしたら、4つの館がいっぱいになる時もあり、5年ほど前に倒産したこともあったが、経営者が外資系に変わった頃からお客様が増えだし、本当にありがたいとニコニコして話してくれました。従業員も数百人はいると思われるこのホテル、地元にとってもこの大型ホテルが廃墟となるか否かは、働く場所の確保、税収にも大きく響くことだと思いました。この地方を営業で回っている人からお風呂でお聞きした話では、外資系に変わったとき、今までの設定価格が高すぎるのではないかと、安くしたところうまく行かなくて、値段を少し高めに変更したら、人が来だしたということで、価格設定は、非常に重要だとのことでした。
それと観光に重要なのは、バスガイドさんの風景説明に必要な、ストーリ作りの元があるかないかということだと思いました。この道15年と言うベテランのガイドさんが3日間のバスでほとんど休むことなく説明をしてくれましたが、岩肌一つ取っても、小さな滝一つ取っても歴史や、歴史的人物、地域間のつながり等々と結びつけて聞いていてなるほどと頷くことばかりで、勉強になり飽きないのです。ですから、その地の歴史、郷土研究家の方々の働きと文学的な台本作りが極めて重要であると感じた次第です。
一緒のバスに乗ったご夫婦は1年に3回海外旅行んでかけているそうですが、陸中海岸のたびは3回目だそうでリピートで何回来ても良いそうで、それだけの価値のある観光コースであることは間違い無いところでした。
今回の経験を、これからの信州の観光活性化に活かせられればいいなと思いながら帰ってきました。
明日17日には、飯田市美術博物館主催の、南信州、武田信玄関連の史跡めぐりがありますので参加してまた皆様にご紹介しますのでよろしかったらぜひお越しください。