あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。

2008年 04月 15日 の記事 (1件)


HABA SIMOJYOU.jpg昨日下条歌舞伎のご紹介をして、撮ってきた写真も載せようと思ったのですが、昨日は亡き父の命日。その他辰野でやらねばなら無かったことが多かったので、写真の貼り付けができないままで辰野に行ってきました。今日載せます。

私の故郷ではお墓が山の上と、家の近くの2ヶ所にあり日の高いうちに行かないと山の上のお墓に行けなくくなるのです。

歩きながら思ったのですが、下条歌舞伎の、「日向島非人景清人丸恩愛の段」(ひゅうがじまひにんかげきよひとまろおんあいのだん)と言うのは源平時代の親子の情愛を題材にした歌舞伎で、親と子は主と家来と言う以上に固い絆で結ばれていると言うことを見せているのですが、私が忙しい中、父の命日に車を飛ばしてここまで来て、お墓に手を合わせると言うのも、科学的に考えたら何の意味も無いのですが、小さい頃からお墓参りと言う習慣が身についていて、祖先や親を大事にしないと罰が当たると教え込まれているため、時期が来ると来るようになったものだと思います。

同じように、神社仏閣に行っても自然と二拝二拍手一拝をしたり、手を合わせて念仏を唱えるのも、小さな頃からの習慣であると思います。

問題は親子の情愛や郷土愛であるうちは微笑ましく問題ないと思うのですが、これが国家的神教や宗教となりますと大問題です。日の丸や君が代を小さなうちから馴染ませて、オリンピックなどで歌わせる事により、過去の歴史を忘れさせ、あるいは歴史的罪悪を薄めさせ、今のところ御真影遥拝までは義務付けていませんが、これまでもやるようになると、戦前の国民思想動員の体系が出来上がり危険な日本の復活が可能になります。

親を思う心、郷土を思う心、全体としての国を思う心、そういう素朴な大切な心をうまく利用して、国民を総動員して野蛮な戦争に駆り立てた過去の歴史をしっかりと若い人達に知らせておくことが大事だななどと思いながら、家の中の仏壇を含めて3箇所でお参りしてきました。


2008 04/15 09:03:21 | none | Comment(0)
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