あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。

2008年 08月 16日 の記事 (1件)


飯田市の情報化計画が成功するためには、システムが完成したとき、市民がパソコンを自由に駆使できる状態になっていないと効果が出ないわけですから、システムを作りつつ市民のパソコン・インターネット教育も平行して進める必要があると思います。

4年前私が早期定年退職して、NPO起業のための失業者職業訓練で知ったことは飯田市のインターネット接続率は16%程度で、飯田市のリポートでは、インターネットを通じて市の情報を取得している人の割合が9%であると言うことから、まだまだ飯田市のインターネット活用人口は少ないと言えます。

これを爆発的に増やすためには、一般の会社ならパソコン導入委員会などを立ち上げ、選りすぐった人達にOFFJTによる教育を施し、その後一般社員に広げていくと言う手順を取るのですが、中小企、商店群が多いこの地方では、中小企業の幹部や、行政の指導者や幹部、地方議員、各自治組織の幹部、商店街の幹部がリーダーとなって取り込みの中心的役割をする必要があると思います。

私たちが現役の頃、協力工場の社長や幹部に、「社員は社長が考える以上のことは考えない。」と言うことを口を酸っぱくして繰り返して改善に取り組むようにお願いしましたが、景気が良いときなどはなかなか社長が先頭たって動くと言うことはしません。黙っていても儲かるときは儲かると言うわけです。

しかしながら、波は必ずありますから、好調のときも地道に社長自ら先頭に立ち、改善活動をしてきた会社は長い間にはやらなかった会社とは歴然とした差ができてきたものです。

波を立てるのが嫌いなこの地方で、パソコンやインターネットなど何も苦労してやらなくても、今日の生活にはなんら困ることはないといった状況下で、多くの人がやらなくてはと思うのは、自分の所属する組織の長が何だか知らないけれどパソコンの前で頑張っていて、盛んにお前たちもこれをパソコンで計算したり文書を作らせたり、インターネットを使って調べて来い、と言うぐらいに煽り立てないとなかなかやるものではないと思います。

いまや自動車免許のない人は就職できないのと同じように、パソコンとインターネットを使えない人は就職もできないと言う時代に差し掛かっているのですから、各組織の長が、自分の傘下の人達の教育の先頭に立つということは、公器としての各組織の長の役割だとも言えると思います。

今年の2月22日の記事で、
多くの人に参加していただくための準備

と言う記事を書きました。この日の前後に今回と関連する記事を書いてありますのでお読みいただければ幸いです。

会社なら社員を教育しなければ会社の維持ができないですから、人事評価と言う武器がありますので、ある程度強制的にパソコンやインターネットを使えるようにすることができるのですが、普通の市民の中で、飯田市の発展のためにパソコンやインターネットを駆使できるようになりましょうと言ってもなかなか難しいところがあると思います。

先ずは各分野のリーダーたちを巻き込んで体勢作りをしていく必要があると思います。

明日は都合によりお休みします。

2008 08/16 05:50:51 | none | Comment(0)
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