あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。

2008年 10月 06日 の記事 (1件)


日本の年間ガソリン総需要は約6000万KL、バイオエタノール使用の国家目標は2010年に50万KL、2030年までに年間600万KL、今は国家目標ではありませんが、石油が枯渇する時期には6000万KL。

研究しなければいけない課題はたくさんあります。
先ずはバイオエタノールの原料の確保。国内のあらゆる繊維を含んだ原料となり得るものの中から、最適なものを選び出さなければいけません。食糧不足の日本でトウモロコシをエタノールに替えることなど考えられません。食料にならない植物を選び出す必要があるわけですが、日本以外の国の植物も検討課題になります。

その場合、帰化植物となって日本の生態系を変えてしまう危険性もありますから、この研究も必要です。

原料を加工してエタノールにするためには、発酵させるための熱源が必要です。この熱源を得るために、電力の使用を前提にしますと多量の化石燃料か、今はまだ危険性の除去されていない原子力発電に頼らざるを得ないと言う事にもなりかねません。

太陽熱を含めて、自然から得られる熱の利用技術を高める必要があります。

効率の良い原料ばかりでなく、廃材、間伐材、出来すぎて廃棄せざるを得ない農産物の利用、河川敷や、河川の堤防に生える植物の利用、畑や田んぼの土手にはえる雑草の利用、WTOで押し付けられた輸入米の売れ残りの利用技術(今般の事故米も240トン近くあるとのこと)、家庭や市場から出る食品廃棄物、燃えるゴミに含まれる紙屑等の有効利用技術。

それでも足りない分は、世界の砂漠地帯を借りてスイッチグラスなどの高冷地や乾燥地帯にも強いと言われる植物の研究。実用化が見込まれたら、それらの国と共同で砂漠やそれに近い地域の共同開発で両国にメリットをもたらす方法の検討。

すでに研究は進んでいるとの事ですから、日本が出来たエタノールは買い取ると言う方針さえ示せば、事業は始まると思います。

この砂漠を減少させたり、砂漠化の防止は大変効果が期待できます。

地球温暖化白書と言う白書(2007)では、
現在地球上の陸地の約1/4(36億ヘクタール)が砂漠化の影響を受けていて(日本の約95倍に相当)。

さらに、世界の砂漠は毎年6万平方キロメートルものスピードで広がっています

と言う事です。こう言う状態に歯止めをかけることは先進国日本の重要な役割だと思いますし、こういうことに貢献しその代償として一定の成果(エタノールをもらう)の恩恵に預かるということは認められると思います。

過去には、増大する人口対策として移民や植民地化を狙い世界に出かけましたが、これからは友好関係がより強化できる相手の国のメリットも考え、世界貢献へのメリットもある技術支援の出来る国になることが望まれると思うのです。

石油業界が自分達の権益を守ろうと、政治献金をしてなかなかことが進まないと言うことは困った事ですが、今回の総選挙で民主党を初めとする野党が勝利すれば流れを変えることが出来ると思います。



2008 10/06 09:47:53 | none | Comment(0)
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