上の写真は青ヶ島の今は使えなくなっている、大千代港です。
昨日のブログで東京から船で八丈島へ予定通りついた場合でも、船で青ヶ島行きには間に合わないと書きましたが、青ヶ島行きの船が10時30分発であったので、1時間間があり乗り継ぎできました。青ヶ島行きの船が欠航と言う場合は、ヘリコプターは飛び立った後なので、翌日の便まで待つと言うことでした。
東京から船で行った場合、このように青ヶ島へは天候に左右されて計画通り青ヶ島に着けるかわかりません。この不安定な原因は、青ヶ島や御蔵島には港が一つしかないことらしいです。現在の港の反対側にもう一つ港があれば、どちらかが使えなくても島の反対側にあるもう一つの港が使える可能性が高いようで、平成7年に完成した後道路が寸断し復旧に至っていないようです。
御蔵島では昔使っていた港の痕跡はあるようですが、今は誰もいない村になり港は一つしか有りません。このため少し風が強いと船は止まらずに行ってしまいます。実際私たちが御蔵島を離れた日も船は通り過ぎてしまい、ヘリコプターを予約しておいたおかげでスケジュール通り行動することができました。
昨日の信毎新聞社説に、国土交通省が止めていた高速道路ドサクサ紛れに着工と言う記事がありましたが、使われるかどうかもわからないような高速道路を作るよりも離島の生活に切実な港をもう一つ作るという方が国の発展にとって効果があると思うのですがどういう訳でしょう。
青ヶ島から八丈島、御蔵島に戻るには、船が動けば船で可能ですが、就航率が低いのでやはりヘリコプターでと言うことにしました。船に比べるとヘリコプターはとにかく高いのですが、一生に一度行けるかどうかと言うこともあり私はヘリコプターを使いました。
船の就航率が高く、信頼できるものであれば、船で移動した方が良いに決まっています。青ヶ島に行った人のブログを読んでみますと、大海原を数時間かけて渡る海の旅は、プロペラをバタバタ回して数十分で着く旅とは全く違うそうです。早く港に至る道を復旧してほしいものです。御蔵島にしても、昔使っていた港を使えるようにしてくれれば、島民はもちろん、島を訪れる人も多くなると思います。
翻って私の住んでいる長野県の陸の孤島の多い南信州の交通事情を見ますと、年々過疎化が進み、民間の交通会社は運転を返上しさまざまな対策が行政を中心に考えられていますが、事情は海の離島と同じかもしれません。

