あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。

2009年 05月 19日 の記事 (1件)


PIC_0099.JPGPIC_0101.JPG内輪山噴火口の淵を回っていきますと左手に、写真のような鳥居が見えます。横に説明看板があり読んで見ますと出産、月事の人、喪中の人などは不浄として池の沢に足を踏み入れることができなかったが、当時の名主が限りある労働力を活用するためにこの位置に神社を立てお参りして農作業ができるようにしたとあります。

頭の良い名主さんだったのですね。信心を他の神様で打ち消して島民に安心して働いても良いと言うように信じこませてしまったのですから。こんな類の話は今でもいくらでもあることだと思いますが、信心と言うのは人に不安がある限り無くならないものだと思いますが、たわいの無いことなら良いですが、国家信教だとかいう話になってきますとものすごい力を発揮しだすので注意が必要です。

昔の武士は、戦いで敵地をのっとった後は、敵地の神社仏閣にたくさんのお金を施し、人心を集めようとしたそうですが、なるほどと思いますね。ここでけちけちしていたら人心は収まらず不安定な状況が続いたのだと思います。長野県南信州の町村誌を見ますとこのことが書いてありますが、信州とは遠く離れたこの青ヶ島でも同じようなことが書いてあり、やはり一つの国だなあと言う思いがしました。

2009 05/19 05:43:51 | none | Comment(0)
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