あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。

2009年 05月 22日 の記事 (1件)


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元気な宿の女将さんは20分か30分で一周できると言っていた内輪山でしたが、私は約1時間係り回り終えました。ちょうど地熱釜に入れた芋と魚が良い頃かなと蓋を開けてみますと、ちょうど食べごろ。今度は卵を入れて、芋と魚を食べている間にゆで卵を作りました。道路の縁石に座って食べたのですがお尻が熱くなってきて、見ると湯気が出ているではありませんか。それで場所を変えてみましたが、舗装された道路自体が全面的に熱いのです。

山を見ますと写真のように湯気が出ています。この地熱を使って地熱釜やサウナ、お風呂、天然塩を作っているのですが、燃料代がただと言うすばらしい環境です。そこで思ったのですが、こういう地熱を使って、バイオエタノールを作るための糖質の発酵や、蒸留の熱を使えば製造コストは非常に安くでき、直接混合方式ならこの島全体のガソリン使用量くらいのバイオエタノールを作り出すことはできるのではないかと思ったのです。今は遠い内地から運搬しているのですから、190円ぐらいと高くなっているガソリンですが、130円くらいで供給することも可能かもしれません。石油連盟が直接混合方式に同意さえすれば世界的な方式である直接混合方式はすぐできるはずです。これも石油連盟から政治資金をもらっている自民党政権が続く限り無理かもしれません。

山国である南信州には火山がありませんから、地熱を利用すると言うことはできませんが、人糞、家畜の糞などはたくさんあり、人糞について言えばほとんど貴重な水で流してしまうのですから、これを下水集積地でためて、太陽熱を利用し発酵させメタンガスを取り出し燃焼させて熱源とすれば、地熱の代わりになるのではないかと素人考えですがどんなものでしょう。日本全体で言えば、1億数千万人分の排泄物があるのですからものすごいエネルギー源に成るわけです。電気エネルギーにしても、太陽電池などは、レアメタルなどで元がかかっていますし寿命と言うこともあり効率の良い話ではないと思います。今のところでは、不完全な風力発電がそのうちに完成してくることと思いますので、これを使って設備を動かす。

日本の場合資源がない国ですから、輸入資源に頼らず自然にあるもの、循環できるものは循環させてローコストでエネルギーを取り出すことを考えないと到底追いかけてくる後進国と太刀打ちできなくなるのは目に見えています。しかしながらこういう流れを作ることは従来日本のエネルギーを支えていた業界の利益と対立するものですから相当強力な政治力がないと流れを変えることは不可能だなあなどと思いながら、芋と魚と卵を食べてお腹がいっぱいになったので、その場を整理して車に戻り宿で用意してくれた入浴用のタオルを持ってふれあいサウナに入りました。

この時、後から後から島の人たちがふれあいサウナに来ていたのですが、車は施錠などしないで、窓は開けっ放し。昼間の社会福祉バザー会場でもそうでしたが、この島の人たちは車上狙いなどは全く考えていないようでした。のんびりした性格の私ですが、車を離れる時、窓を閉めて鍵をかけるというのは当然に身についた行為ですからびっくりです。けれども本来人間が信じあって生きていける社会を作り上げると言うことが求められるわけですから、この島ではそれがもう出来ているといっても良いのかもしれません。
2009 05/22 09:20:20 | none | Comment(0)
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