あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。
2009年 06月 22日 の記事 (1件)
御蔵島、青ヶ島、八丈島のご紹介の終わりに、郵政民営化が進めば御蔵島や青ヶ島はどうなるかを心配していますので、このことについて考えたいと思います。私の認識では、二つの島の金融機関は郵便局ぐらいしかなく、クレジットカードも使えませんから、もし島に入った後天候が悪く船などの運行が止まった場合など延泊しないといけなくなるわけですが、このとき現金の持ち合わせに余裕があれば良いのですがそうでなければ宿泊先に借金をすることになります。郵便局があれば郵便貯金をしている人なら郵便局から降ろして支払いをすればよいのですがその郵便局が無くなればそれは不可能になります。 郵政民営化が進み完全に民間会社となった場合、営利が目的ですから小さな村々の利益が上がらない支局の廃止は目に見えています。私の母が住んでいる小さな村でも郵便局は廃止され、以前は配達の人が貯金の管理もしてくれていたので現金が必要となれば郵便局に電話して、郵便配達員さんに持ってきてもらえたのですが、今はそれができなくなって、電話して2日3日たつとゆうちょ銀行の人が書類を持ってやってきてお金を受け取ると言うようになりました。それでは大変だと言うことで最近ではカードを発行してもらい、母から電話で現金が必要だと行って来た時に、私がATMでおろして持っていくようにしました。 普通民間会社なら多能工化と言うわけで一人で何役も仕事が出来るように訓練して、無駄を極力発生させないようにしているのですが、郵政民営化はそれと反対のことをしています。これでは維持できそうなところも赤字が出ると言うことで廃局になってしまうでしょう。御蔵島や青ヶ島で郵便局がなくなったら旅行者ばかりでなく、島の人たちが一番困ると思います。郵政会社の株が外国資本に買い取られたら、合理主義の外国資本は儲からないところはびしびし切り捨てるでしょう。デビィ夫人の言うように、郵政民営化推進の小泉さんや竹中さんは売国奴?ということが容赦なくやられるでしょう。 そうなれば、かろうじて山や自然を維持してきた人たちも、生活のインフラがすさんでいく中で、一人去り二人去りして村の維持も不可能になってしまうのではないかと心配になるわけです。かんぽの宿問題もそうですが、郵政民営化の最大のポイントは外国資本に郵政会社の株が売却されてしまうということですから本当にこのまま進んでいってしまってよいのか今一度考え直す時ではないかと思うのです。こんなことも今回の旅で考えさせられました。
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