あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。
2009年 07月 29日 の記事 (1件)
自民党・公明党政権は解散どさくさ紛れに、凍結していた道路建設を一挙に解除してしまいましたが、本当に必要な物だけに限定しないと後年度負担に堪えられなくなってしまうと思います。現在でも保守点検しなくてはいけない道路が人手不足や、財源不足で手が回りきれないところが続出しています。私たちの住んでいる長野県南信州でも三遠南信道と言う道路が建設途中ですが、30年も前に計画された物だそうですが、経済事情はまったく変わってしまっていますから、現在の時点でどうなのかシビアにチェックして先行き本当にペイする物なのか経済計算をして欲しいと思います。 写真?は道路建設における国、地方自治体の負担割合ですが、三遠南信道は、例外の一般国道(直轄) 高規格道で、建設時3割地方自治体が負担。 写真?は三重県の資料ですが、(長野県の資料は見つからなかったので)建設後の維持管理費は45%地方自治体が負担と言うことです。道路は建設してしまえば後はお金がかからないと言う物ではありませんので、これが後年度負担としてのしかかってくるわけです。たくさん見ていた資料の中に現在の予算規模で道路を建設し続けた場合、後60年後には予算全額が維持管理費に消えてしまうそうです。 写真?は三重県の道路橋梁は、50年後に2400件を越え、県だけでは賄えないので、維持管理費の負担割合を見直して欲しいと言う資料です。三遠南信道もこういうことにならないかよくよく調べて取り組まないと将来の負担がずっしり来る羽目になります。 一般的にはコンクリート建造物の寿命は60年とのことですが、道路は振動が激しいので50年と言うことでしょうか。それから凍結していた道路を基準を変えて着手したようですが、すでに途中まで工事が終わってしまった道路でも、耐用年数の間にペイしないような道路は再凍結すべきです。そうでなければ次世代の人々に負担がのしかかっていくだけです。すでにかかってしまった費用は埋没原価として処理すべきです。 医療などで必要を言う場合でも、他の方法を模索して、たとえばヘリコプターや、インターネットの進化してきた今の時代、昔のように小さな村でも1軒や2軒の診療所をおき、都市部の大きな病院とデーターのやり取りで診療を行うなどすれば広い道は不要となるでしょう。道路も含めて箱物建設にお金を使うより、不足している医師の育成を考えた方が良いかもしれません。自民党、公明党はともかく土建屋さんや、国交省の官僚のために湯水のようなお金の使い方をしてきましたので政権交代をしたらびしりと手を打って欲しいと思います。昔ローマが崩壊した原因は広がりすぎた領土を結ぶために建設した道路の維持費で首が回らなくなったと言うことですから日本もすでにそうなりつつありますが、早く手を打っておかないと、土建屋だけが生き残り土建屋以外は食うや食わずの生活と言うことになりかねません。
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