あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。
2009年 09月 06日 の記事 (1件)
今朝の地元紙を見ていたら、元やちょうしつちょうIT社長が農業研究」平谷村に単身移住し・・・と言う記事がありました。日本コンピュータグラフィックの社長だった人で、日本マクドナルド社長室長だった人と会社を起こしやってきたが、価格問題の難しさ解決のため「自分たちでグループ農業に取り組みモデル事業を築いてから次のステップに進もう」ということで全国各地の中から平谷村を選んだとのことです。数日前にご紹介した、バイオエタノール生産研究とあわせて、日本の農山村を行き返させるモデル農村になるかもしれません。
この間の地方新聞を見ていても、飯田職安7月の求人倍率若干改善して0.33倍。伊那市緊急経済・雇用対策本部の調査では、6ヶ月前から受け注量が60%以上減った企業は49%。土砂降り状態です。飯田下伊那地区では、高校卒業者の就職希望者数に対して求人数が少なく、雇用した企業には50万円の補助を出すといった手を打っているようですが、仕事が増えてこなくてはどうにもなりません。
いつも書いているのですが、今後の動向としては従来の産業はますます振興国から追い上げられ衰退の一途をたどらざるを得ませんから、全く新規の産業群を作れるか、それができなければ、今ある資源を使った荒廃する国土の復活事業として、農業の復活、今までは農業の傍ら町や村の小さな企業で現金収入を得て暮らしていけたのを、バイオエタノール生産を国策として起こし、間伐材の活用、稲藁や土手に生える草を活用、摘果する果物の利用、豊作で捨てざるを得ない果物の利用。等々で副収入を得て生活できるスタイルを作り上げないともう日本の先を維持することが難しくなってきていると思います。
それにこの方策は、地球規模では地球温暖化対策に貢献し、集中豪雨に強い山や里山を作ることにも貢献する。またエネルギーを外国に頼る割合を少なくして経済的にも国内に貢献する。上手く回ればいいことずくめです。8月の諏訪市の集中豪雨に関して県の調査では、山の手入れの悪いところに集中して崩壊が起こっているとのこと。
平谷村の地形も集中豪雨があればそれこそ村が水没してしまうのではないかと思われます。バイオエタノール生産とあわせて、農業でも息をつけるかもしれない今回の取り組みも期待されるところだと思います。
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