あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。

2009年 09月 07日 の記事 (1件)


昨日平谷村で日本コンピュータグラフィックの社長だった齊藤四郎と言う人が平谷村で新しいスタイルの農業を研究していると書きましたが、齊藤さんがなぜ平谷で研究をはじめることにしたかと言う理由に私は感心しています。

全国の中山間地を歩いた結果、齊藤さんから農業研究に対する協力を呼び掛けられた自治体は、たんに永住を薦めるか、夢物語として聞くだけだったのですが、平谷村は快諾してハウスやトラクターを貸し出し水力発電用の水を使うことも認めたとのこと。この水利権はなかなか厄介な物ですがこれを認めたとのことです。

平谷村のすごいところは発想が豊かなのです。以前にも書きましたが、ひまわりの湯の横方向に「夢ひらや」と言う郷土資料館があるのですが、以前は無人で、入館希望者がいれば電話で役場に入館したいと申し込むと役場から人が飛んできてドアを開錠して説明しながら写真などを撮らせてくれました。その後行った時には、商工会が入っていて、常時は商工会が入館者の記録などをして説明もしてくれるようになっていました。

それでお隣の静岡県の浜松市水窪町郷土資料館にウィークデイに行った時、ウィークデイは休館で土日のみ開館と言うような紙が張ってあり、日を改めて、やくやく飯田から2時間近くかけて日曜日に行ったのですが、今度は資料の写真撮影は教育委員会の許可が必要と言うことでその日は日曜日で教育委員会はお休み。さらに改めて出直し、教育委員会に行き写真撮影の許可を申請。そうしたら申請用紙を差し出され、記入して今出してくれれば、1週間ぐらいで許可書が郵送で浜松市教育委員会から届くとのこと。ということはどうしても写真撮影がしたかったらもう一度飯田から来なくてはいけないことになり、とてもじゃないがそんなことは出来ませんと言って帰ってきてしまいました。

その当時安部首相だったかが、郷土愛だとか愛国心だとか盛んに言っていて、水窪町も選挙区だった片山さつきさんも同じようなことを言っていたのではないかと思います。郷土愛を育もうだとか、愛国心を育てようと言う行政が、先人たちにより集積された郷土の歴史的資料が詰まった資料館を常時開館して、写真なども撮らせてくれたらより一層郷土に対して愛着が深まるのではないか。また、経費削減が改善課題だとして、資料館を閉めてしまったのは改善ではなく手抜きだ。それに写真を撮るのに一々本庁まで許可証で申請し回答を待つと言うのもまったく無駄な仕事を作っているだけではないか、悪用が心配なら窓口で当町に不利益にならない目的なら撮影を許可しますと言う誓約書でも置いておきサインでももらうだけで良いのではないか。長野県では知恵を絞ってお金をかけず常時開館している事例として平谷村の歴史資料館の例を、また写真撮影ではどこに行ってもジャンジャン撮って宣伝してくれといわれる。これは県知事の違いもあるのかと思っていました。その頃は田中前知事の時代でしたが、静岡県は自民党の知事だったと思います。こんなことをブログで訴えたことがあります。知事が変わっても豊かな発想は変わりませんので村長の力だったんですかね。静岡県知事は今年の選挙で民主党系の知事が当選しましたので

最近の情報では、水窪町民族歴史資料館は常時開館していて、写真撮影も可と言うことですが、平谷村の事例が参考になったのかもしれません。水窪町で有名なのは高根城ですがここは写真などいくらでも撮れて良い所でした。

この発想が豊かと言うことで感心していたのですが、バイオエタノール研究所や特に農業研究所の事例は平谷村が古い歴史的遺産ばかりでなく、新しいことに対しても積極的だということでさらに感心しているところです。
2009 09/07 07:58:34 | none | Comment(0)
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