あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。

2009年 09月 18日 の記事 (1件)


9月16日シルクホテルで南信州経済自立化研究会による、飯田市長と副市長を囲んでの講演会、ディスカッション等があり、新聞やインターネットでは見たりしていたのですが、ピンと来ないので実際旗振り役である行政の長の話を直接聞いて見たいものだと思い聞きに行って見ました。

市長の話が飯田市を取り巻く現状について20分ぐらいあり、経済的には非常に厳しい状況であり、人口でも少子高齢化の波は確実に押し寄せていて、それにも拘らず高校卒業生の就職先が無い。一人50万円の雇用補助金も用意した。そういう中で明るい話としては三遠南信道、リニア新幹線がある。このような状況の中で、前政権から定住自立圏構想の話があり政府からも指導者として丸山副市長を出してもらって活動を始めた。しかしながら、ここに来て新政権が発足した。この政権が明るい話をどのように評価するかまだ先が見えない。目的そのものは問題ないと考えるので引き続き支援してもらえる物と思っている。と言うようなお話しがありました。

次に、丸山副市長さんから、定住自立圏のお話があり、今後の人口推移を予測すると、日本全体でも人口は減っていく傾向であるが、都市部と地方を比較するとその減り方が地方では極端にひどく、基本的なインフラの確保が難しい。それで地方の中心都市が中心になり、周りの町村と連携し地域全体でインフラを確保すると言うことでした。定住自立圏構想の中で、産業、医療、公共交通、情報整備、福祉を連携し、広域連合で介護認定、ゴミ処理、消防を担当すると言うものです。

それをお聞きして私が考えるに、以前にも書きましたが、お金のかかる施設を中心都市に配置し、周りの町村は整備された道路や情報網を利用して快適な生活を維持すると言っても、そもそも人間の行動は、お金を得るためにより便利で、稼ぎ易いところに集まっていくと言うのが古今東西を問わない真理であると思いますから、結局人は便利になった都市部に集中してしまうのではないかと思うのです。

今回の会の会員さんは、飯田市周辺の130社だそうで、市長さんから飯田下伊那経済のリーダーである皆様に強力なご支援を賜りたいと言う発言がありました。ディスカッションの中で、そんな人たちから好景気が悪くては、先行きの見透視が立たない、高校生を雇うどころの話ではなく、どうやって経費を削減するかの真っ最中だとの意見も出て、三遠南信道やリニア新幹線、定住自立圏構想推進の話には燃え上がってこないようでした。やはりどうやって産業を活性化するかが当面の一番の関心事のようでした。続きは明日にします。
2009 09/18 08:13:01 | none | Comment(0)
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