天竜峡駅北側は以前は主要な交通手段は、電車であり多くの観光客はこの駅を使って天龍峡に来ていただいたものです。したがって駅前のそば屋さん、ラーメン屋さんは盛りに盛り、スナックなどもカラオケで賑わったものです。私などもホテルでの合宿協力工場さんの接待でよく入ったものです。しかしながら今では寂れに寂れています。天龍峡に来る人が少なくなったことと、車で来る人が多くなって駐車場を見つけるのが大変なのです。
そこでこの付近を俯瞰的に眺めて見ますと、以前と違いこの地図の右側には工場団地が作られつつあり、この工場団地造成の時にはまだバブルがはじける前でたくさんの会社に入ってもらう予定だったと思うのですが今のところ2割か3割しか立地されていません。しかし昔で言えば槌音が聞こえています。
工場ができる時には多くの人たちがやってきています。また、工場が出来上がれば多くの取引先の人々や、親工場からの技術指導員もやってきます。また従業員の人たちも増えてきます。人が多くなります。人が多くなれば、お昼時などちょっと近くでお昼をと言うことになり、泊り込みでくる取引先、技術指導員も出てきます。そういう人たちにご利用いただくと言うことも考えた方がよいと思います。
私も現役の頃は全国各地を回って歩いたものですが、行った先の名物を食べると言うのも趣味の一つでした。どこで何を食べたのか思い出しても楽しい物です。そして重要なことは、食べると言うことは人の印象に強く残ります。特に感動した時には、帰って上司や同僚部下に口コミ宣伝してくれるものです。今度貴方があそこに行ったらこのお店のこれは美味いから是非食べてみなと言ってくれるわけです。
そういうことですから時代の変化で電車でのお客様が減ってきたら、後ろを振り向けば工場群ができつつあるわけですからこちらに力をシフトするべきだと思うのです。
で、そのためには、飲食外の近くに駐車場が必要です。お昼の休憩時間は45分から1時間。その間に昼食を食べてこなければいけないですから、工場団地と飲食外は極力直線で結ばれている必要があります。丁度今は29番のそば処黒田さんに駐車場がありその後ろに畑がありますからここを駐車場にして、そこから工業団地方面に道を拡張整備すれば、工業団地方面から来た人は1から2分で食堂街に着きます。
長期出張はサラリーマンにとって食事の面でストレスがかかります。ホテルや宿の食事は一定の形が決まっており、3日か4日すればまた同じメニューが出てきます。また会話をする人がいません。それで朝だけは仕方が無いにしても、夕食はどこかの食堂でと言うことになり、食堂はサラリーマンの栄養補給とコミュニケーションの場ともなります。たまにはスナックでカラオケでもと言う人も出てきます。ともかくアフター5が楽しい街と言う印象を持ってもらえれば口コミで人に来てもらえます。
そうすれば、新規工場拡張をどこにするかと言うような話になった時、天龍峡近くも選択肢の一つに取り上げてもらえるかもしれません。工場誘致も地域の総合力がかかっています。そういう訳で、この天龍峡の駅前地域は大変価値のある地域だと思うのです。