あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。
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写真は 御蔵島観光協会様展示資料の一部です。 上の写真は御蔵島里部を写したもので、島の一部にしか民家はありません。島人口は今年5月で313人とのこと。平地が少ないこの島にバイキング号座礁の折には450人が入って食料をどうやって確保したものか想像を絶する大変さだったことだろうと思いました。昨日宮古島の遭難船のことを書いたのですが、妻に聞いたら、ドイツ船が遭難して島民が総出で救出して、当時のドイツ皇帝から感謝され碑が送られたたとのことです。日本人の祖先はこういう点では自分たちが食うや食わずでも難破船を救うと言った義侠心と言うか、良いところがあったのですね。それが今では、格差がそうさせているのか、引ったくりが多くなったり、犯罪が激増しています。それがこの御蔵島や青ヶ島では、自動車に鍵をかけなくても窓ガラスを閉めていなくても盗まれる心配が無いとのこと、内地では考えられないことです。私などは、コウモリを持って高速道路のサービスエリアで食事を取るときでも、コウモリを腕にかけて食べるようにしています。昔現役の頃立ち食い蕎麦を食べた時、ちょっと横において食べている最中に盗まれて大雨の中往生したことがありそれ以降は、腕に引っ掛けて食べるようにしているのです。 下の写真は昔の御蔵島の階段で海から拾ってきた石で階段を作ったもので、今でも面影を残しているところもありまあすが、歩きにくくて大変です。 御蔵島で思ったことは、島の行政が島民一人一人に仕事が回るように配慮しているのではないかと思ったことです。ご老人にはご老人に合ったような公園の管理人の仕事に就けたり、若者には役場の仕事や観光協会の仕事、ホテルの仕事を与えたり、山の管理や植樹作業道路の維持管理作業を与えたり、とにかく仕事にあぶれて生活が困窮しないような配慮をしている様子がうかがえました。冬などは海が荒れて貨物船が接岸できないこともあるそうですが、そんな時にはある物を皆で分け合ってしのいでいるそうですが、こういった助け合わなければ生きていけないという状況も、盗みなんてことは考えられない風土を作っているのかもしれません。 青ヶ島に暮らす・・・というブログを見ますと、取れた魚を魚師さんから頂いたと言うようなことが書かれていますが、この皆で分け合って暮らすということが犯罪を引き起こさない社会の形成に役立っているような気がしました。「安心と安全な生活」掛け声だけでなく早く実現したいですね。
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